発達障害(ASD+ADHD)と
診断されている旦那ネスケです
妻のネスケ子です
発達障害、特にASD(自閉スペクトラム症)のパートナーがいる方は、私と同じような悩みを持っている方が多いのではないでしょうか?
- 相談しても「まかせる」としか返ってこない
- 話をしたいけれど聞いてくれない
- 喧嘩の時に理由を聞いても黙っているだけ
- 私が話しているのに違う話を始める
ネスケは私に
『無関心』なんだ
一緒にいる意味ってある?
ASD(自閉スペクトラム症)の特性、ADHD(注意欠陥多動性障害)の特性により
「ねえ、私に関心ないの?」
そう思う事がとても多い。
ネスケの場合、無関心と思える言動は発達障害の特性からのことがほとんどです。
(特性を持っている方のなかには、性格の方もいらっしゃるかもしれません)
ネスケの場合は
- ASDの特性
(自閉スペクトラム症) - ADHDの特性
(注意欠如・多動症)
この2つの特性が原因となり
『無関心と思える言動』へと繋がります。
そして、『無関心と思える言動』と接していると私自身が
『話しかける事が少なくなっていく』という事に気づきました。
それは「どうせ、話したって無駄だよね。」と思うからです。
無関心には無関心
一緒に生活をしているなら、無関心はとても寂しいし虚しくなってしまう。
現在のわたしたちは、以前に比べていい方向へ向かっていると感じています。
それは、お互いができる工夫や、少しだけでも対応を変える事ができた結果です。
次のような工夫を事しただけでも、かなり改善されました。
- 話をする時間を作ってもらうよう声をかける
- 伝えたい事などをメモ書きにして渡す
私たちはそれほど大した工夫をしているわけではありませんが、お互いのストレスはかなり減りました。
どちらか一方だけが変化するだけではストレスが倍増しますけど…。
他にも悲しくなることがあります。
無関心と思える言動の事を友達などに相談しても
『微妙に伝わらない。』ことです。
「誰でもそうだよ。」とか、「男の人ってそうだよ。」と言われる。
「そうじゃないの、違うの。」
その微妙に伝わらない所が、もどかしいです。
※今回の記事は「カサンドラ」についての内容と被る事が多いと思います。
無関心と思う言動はどの特性なのか
旦那さんが(パートナーが)ASDの特性を持つ方として、奥さんに(あなたに)対して日々『無関心』とも思える言動。
こんな気持ちになりませんか?
『心配してくれない』
『話を聞いてくれない』
『わたしのことを考えてくれない』
『自分は頼みごとをするのに、わたしの頼みごとは聞いてくれない』
とにかく私に対して無関心と思えるネスケの言動に、寂しくて、悲しくて、傷ついてという想いしかなかった。
女性は特に、話をする事でストレスを発散させるという話も聞きます。
私も仕事から帰宅して、仕事中の出来事や愚痴をネスケに話を聞いてもらいたいけど、聞いてくれない時の方が多い。
そして、私の体調が悪い時にも心配していないような言動を取る時もある。
- 1から10まで伝えたないと伝わらない
- 相手の状況を察する事ができない
ASDの特性から、イラストの様な事も多々あります。
発達障害の旦那さんの中には、奥さんが体調が悪くて寝込んでいる時に
『ご飯は?まだ?』など旦那さんが言うという話はよく目にします。
ネスケの場合は、私が感じている『無関心と思える言動』の原因は、発達障害の特性といわれるものが多いと感じています。
ASDの特性が関係している部分
特にASDの特性は『コミュニケーションの障害』が多く目立ち、主に人間関係に支障が出ます。
ASDの特性から、身近な方への『無関心と思える言動』へと繋がります。
他にも『想像力の障害』として、気持ちのような目に見えないものは想像できないという事もあります。
ASDにはタイプがいくつか分かれているので、そのタイプによってもまた違うと思います。
ASDのカテゴリーに記事がありますので、参考までにご覧ください。
ADHDの特性が関係している部分
ADHDの特性は、日常生活で困る事が非常に多いです。
誰にでもあるような事だけど、頻繁に起こる事で日常生活に支障が出るほど。
約束をしていたのに忘れられていたり、些細な事ですごく怒ったりという事が『無関心と思える言動』へと繋がります。
無関心に対して無関心のようになっていく
無関心と思える言動に接していると、私も無関心のようになっていきました。
「具合悪いけど、どうせ何もしてくれないよな。」
「話をしたいけど、聞いてくれないと傷つくからいいや。」
「悩んでいるけど、どうせ分かってくれないよな。」
「頼みたい事があるけど、どうせ断られるよな。」
何か話があったり、何か頼みごとがあっても
『どうせ、言っても無駄。』となり、話をしようしなくなっていく。
なぜそうなっていくかというのは
『無駄に傷つきたくないから』です。
ネスケは悪気があっての行動ではないという事を、私自身が理解していても理性より先に感情が出ます。なので、前よりも自分の事は自分でするようになりました。
- 頼んで断られ傷つくなら、疲れていても自分で動いた方が楽
- 相談しても「分からない」と冷たく言われるなら、相談しない方が楽
- 具合が悪くても何もしてくれないから、何も言わない方が楽
などなど
何も言わない事が楽になっていったんですよね。
自分を守る為に『話しかけない。(自分でどうにかしよう。)』ってなっていくんです。
話をして傷つくなら、話しかけなければいい。
そうやって、話をしないようになっていっても結局は傷つくんです。
『なんで話をしていないのに、何とも思わないの?』ってね。
ネスケは、私のその変化にも気づかない。
無関心と思える言動~ネスケの場合~
ASDとADHDの特性から『無関心と思える言動』へと繋がると感じる事が多いです。
特性からの困り事は本人はもちろんですが、身近にいる方にとっても困り事となります。
困り事すべてが『無関心と思える言動』に繋がるというわけではないですが、ASDの特性の多くは『無関心』と思わざるを得ない。
それでは『無関心と思える言動』を、ネスケの場合としていくつか挙げてみます。
話を聞いてくれない時
『話したい事があっても、私の話を聞いてくれない。』
こんな時、ネスケの場合はいくつかの原因があります。
- 過集中の時
- 状況・背景が分かっていない時
- 興味関心がない話の内容
他にも原因となる事がありますが、この3つが話を聞いてくれない原因として多いと思いです。
状況関係なく怒る時
背景・状況関係なく、些細な事でも瞬間湯沸かし器のように怒ります。
これは、激しく怒る時から、小さく長く怒る時までありますが、どちらもとてもやっかいです。
例えば、私が落ち込んでいる時にネスケが慰めてくれていたという時でも、私の些細なふとした発言から大激怒!なんていう事もあります。
そんな時私はこう思います。
『私の事を心配してくれないの?私がこんなに落ち込んでいるのに、なんでそんな事で怒るの?』
こんな事が続くと、落ち込んでいても話を聞いて欲しいと思わなくなります。
私に対してそれほど親身になってくれるわけではないという、ある意味『無関心』と思ってしまう。
私との約束を忘れる時
とにかく私との約束を忘れるんですよね。
楽しみにしていた予定も忘れるか、予定変更になる事も多い。
予定変更になる時は、『ネスケが衝動的に思いつきで違う予定を立てる』という事が1番多いです。
衝動的な行動はADHDの特性ですが、自分の予定を優先させるというASDの特性もネスケにはあるので
『どうしてもこれをしたいから、一緒に出かける予定はまた今度で良い?』なんて言う事もあります。
無関心と言うより
『私との予定はどうでもいいんだ。』という悲しい気持ちになります。
3つネスケの場合として、『無関心と思える言動』を書きましたが、次に私がしている工夫や対応を紹介します。
旦那の無関心への工夫と対応
ネスケと暮らす中で、『無関心と思える言動』に傷ついていた私ですが、その時にはもうネスケが発達障害という事を知っていました。
私の中には『何でこんな事を言うんだろう?』という想いが強くなっていき、それまでは『野波ツナさんの アスペルガーと知らないで結婚したらとんでもないことになりました』という本だけ読んでいたんですが、困り事が増えたことと悲しい気持ちが増えたことにより、検索魔になったり本を買いあさったりとしていました。
そこで私が知った事などを1つずつ試していくことにしたんです。
- 話したい事がある時は、ネスケにアポイントを取る
「夕飯後に話がある」「寝る時に話したい」など前もって伝える - 頼みたい事や伝えたい事などをメモに書き渡す
『やる事リスト』『伝えたい事などの要点だけメモに書く』 - 共有カレンダーをスマホにインストールした
予定を忘れる事が多いので、共有カレンダーにお互い予定を入力 - ネスケの言動に対して意見を言う時には一言添える
「今から言う事はネスケを否定するっていう事じゃないからね?」 - ある程度の事は諦めた
無理なものは無理と良い意味での諦めや、伝えないと分からないという事を徹底して自分に叩き込んだ
私が1番大切だと思うのは『良い意味での諦め』だと思います。
- 悪気はないけれど、ネスケには伝わらない事が多いから伝わる方法を探す
(口頭ではなくメモ書きを渡す) - 1から10まで伝えたら伝わる
(面倒くさいけど) - 察する事が出来ないという事を自分自身強く思う
(本音と建前の「建て前」を捨てる)
私はネスケと知り合うまで、本音と建前の建て前多めで過ごしてきました。
今の私は以前と比べ、かなり素直に自分の事を話します。(対ネスケ限定です)
ただ、ネスケと過ごす中で
「こんな事まで伝えないといけないの?」と思う時は確かにあります。
疲れている時や体調が良くない時などは、私の口調も荒くなりネスケと喧嘩へと発展し、もっと疲れてしまう時もある。
けれど、『ネスケが気づいていないだけ』など思うように私はしているんです。
その伝え方は難しいですが、今日も付箋を活用して頑張っています。
私がネスケへの対応の参考にした本は何冊かありますが、最後に2冊だけ紹介させていただきます。
私がしている工夫以外にも本には載っています。
人それぞれ合う合わないがあると思うので、参考になればと思います。
それぞれの特性の説明と、対処法が載っています。
個人的には、対処法より原因と言われていることや、各特性についての詳細を知ることができたところが良かったです。
お父さんが発達障害の特性を持っている場合、家族への影響は大きい。
特性からの言動についてのケースがいくつか載っているので、共感できることが多かったです。
家族療法や、夫婦療法についても載っているので参考になりました。