服に無頓着な旦那は発達障害だった

服に無頓着な発達障害の旦那 ASDの話

私は専門家ではありません。
旦那ネスケの場合と、私が調べた事を私なりの解釈でまとめて書いています

参考程度にお読みください。

ネスケ
ネスケ

発達障害(ASD+ADHD)と
診断されている旦那ネスケです

ネスケ子
ネスケ子

妻のネスケ子です
私達の紹介はコチラ

おしゃれに興味がないという方は、珍しくはないかもしれません。
それなりに、気をつけている方も多いと思う。

ネスケは興味もなければ、服装というより身だしなみに無頓着です。
ネスケの無頓着がどんな感じか、少しだけ書き出してみますね。

  • 穴が開いていても気にしない
  • 色が褪せていても気にしない
  • 色の組み合わせも気にしない
  • コーディネートは関係ない
  • ボロボロでも気にしない
  • TPOがわからない

    etc.

ネスケと暮らし始めるまでは、それほど気になる事もなかった。
暮らし始めてからネスケの服が異常に少ない事と、洗濯の度にボロボロの服が多い事に気づいたんです。

ネスケが発達障害と診断された後、発達障害の事を調べ始めた私。
そして知りました。

発達障害の方のなかには『服に無頓着』の人が多いという事を…。

発達障害の特性が、服装に無頓着に関係しているということに気づきました。
この場合、性別は関係なく無頓着の方はいるようです。

ASD(自閉スペクトラム症)の特性を持つ方のなかには、『服にこだわりがある』という方と、逆に『服に全くこだわりがない』方がいる。

服に無頓着の原因
(発達障害の特性の場合)
  • こだわり(固執性)
  • 興味関心がない
  • 自分の事を客観視できない
  • 感覚過敏
  • 想像力の欠如
  • 物を捨てられない
  • いつもと同じ事に安心感がある

    etc.

周りのサポートは多少必要だと思いますが、特性からの原因を知る事により『対策や工夫』ができます。

特に感覚過敏が原因の場合は、触感が過敏だと素材によっては着ることができないものがある。
服についているタグや縫い目なども、強い刺激になります。
触感に過敏が起こっている場合は、お子さんや旦那さんの服などを素材から選ぶ必要がある。

他にも『いつも同じ服を着る』ということがあります。
これは、いつもと同じ事に対して安心するということと、服を選ぶということも苦手。
選択肢がいくつかあると迷ってしまうようです。

今現在もネスケは服に『全く興味がない』けれど、それなりに周りから見た時の自分を気にするようになりました。

私がした工夫・対策と言えば。

ボロボロの服は処分
(説得・了承を得て)

服を処分する説得ですが、私が仕事で『接遇』の講義の資料を読む機会があったのですが、その内容をネスケに話した事がきっかけとなりました。

  • 第一印象は3秒~5秒で決まる
  • 非言語コミュニケーションが
    与える印象は93%

『清潔感などの身だしなみは、他の人にネスケを知ってもらうためにはとても大切だ!』という話をしたんです。
この話をした事がきっかけで、ネスケの身だしなみは多少変わってきた。

ですが、その後も色々と問題点も出てきました。
服を探すという行動がそもそも苦手のようなので、タンスの引き出しを開けて目についた物から着てしまう。

ネスケと私がした工夫はそれほどありませんが、次のような事を気をつけました。

  • ボロボロの服を処分した後は、新しい服を購入
  • 周囲からの視線を(客観的な意見を)伝える
  • 組み合わせのパターンを決める
  • 見やすいように収納方法を変える

ネスケ子
ネスケ子

それでは
それぞれを詳しく
書いていきます

今回の記事内容は
  • 発達障害の特性からの身だしなみ無頓着の原因
  • 我が家の工夫・対策
  • 身だしなみの重要性









服に無頓着なことの原因は『特性』が多い

ASDの特性を持つ方のなかには
『服に無頓着』な方が多いと感じます。

ネスケが発達障害と診断されて、私が初めて読んだ発達障害の本に『服に無頓着』の旦那さんのエピソードが載っていた。
『旦那さんはアスペルガー アスペルガーと知らないで結婚したらとんでもないことになりました』という野波ツナさんの本。

服に無頓着の理由が、発達障害の特性からだとすると当てはまるものは

  • こだわり(固執性)
  • 興味関心がない
  • 自分の事を客観視できない
  • 想像力の欠如
  • 感覚過敏
  • 物を捨てられない
  • いつもと同じことに安心感がある

    etc.

ネスケの場合で言うと

  • 服に興味興味がない
  • 服の処分するタイミングが分からない
  • 服を買う事への抵抗感

ASD(自閉スペクトラム症)の特性が関係している事が多い。
ネスケの場合として、特性とネスケの服に関しての困りごとなどをいくつか書いていきます。




『こだわり(固執性)』が原因の場合

発達障害の方のなかには、服に無頓着な方がいますが
逆に『服に強いこだわり』がある方もいます。(お気に入りの服ばかり着る、色にこだわりなど)

発達障害の特性での『こだわり(固執性)』は、一般的な意味合いとは少し違う。

ネスケの場合は、お金の使い方に強いこだわりが出ています。
(他にも『こだわり(固執性)』は、多々出てくる)

興味関心のない(もっと言えば買う必要がないとさえ思っている)服にお金を使うことが『もったいない』と思っているネスケ。

お金の使い方にこだわりがあることと、買い物が苦手ということから服を買いに行くという事もない。

私はネスケと一緒に暮らし始めてから、今まで数えるくらいしか服を買いに行ったことがありません。
(5回も行ってないと思う。)

『どうせ捨てるのに、服を買う意味が分からない』というネスケ。
その言葉の意味が私には分からない。

ネスケのボロボロの服を、説得・了承を得て処分したけれど、処分したら着る服がなくなってしまった。

どんな服を買ったらいいか分からないというので、2人で服を買いに行きました。

  • 処分するものを決める事ができないので
    パートナー(家族など)が判断することも必要
  • 『買う』ことに拒否感がある場合は
    パートナー(家族など)が用意することも必要



自分の事を客観視できないことが原因の場合

服装に無頓着ということを、私の読んだ本では『周囲からの視線に無頓着』と、説明されていました。
『大人の発達障害 仕事・生活のこまったに寄り添う本』監修:太田晴久

自分の事を客観視することが苦手なネスケは、同じように周囲からの視線にも無頓着です。

自分の事は気づかないけど人の事は良く見る発達障害の旦那
自分の事を客観視できない発達障害の旦那は、人の事はよく見ている

自分のことは分からないけれど、人のことはよく見ています。

ネスケが言っている人とネスケが同じようだけれど、『俺はちがう』と、良く言っているネスケ。
それは、『自分のことを客観視できない』という特性からのもの。

服装のこと以外に日常のなかでも、この「俺はちがう」という言葉はよく聞きます。
自分のことを客観視できないというのは
「自分都合」や「人はダメだけれど自分は良い」とも思えてしまいます。

他にも『想像力の欠如』からくる部分もあります。

私の場合は、ネスケにイラストや漫画を描いて伝えるという方法と、ネスケと全く同じ言動をとるネスケ父のことを伝えて、ネスケに理解してもらうようにしています。

  • 客観視できていない部分を
    本人に具体的に伝える
  • 誰かに否定的な意見を言っている事と
    同じことをしていると本人に具体的に伝える


ただ1つ『伝え方が難しい』


性格や特性の違いなどもあるので、『この伝え方が良い!』という事は言えません。


ですが、視覚的に伝えるというのは有効だと思います。
実際、ネスケも視覚的に伝える方法が伝わりやすいと私は感じています。







感覚過敏が原因の場合

ASD(自閉スペクトラム症)のある方のなかには、『感覚過敏』が起こる方がいます。

五感と言われる『視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚』の5つの感覚。
その五感を過敏に感じてしまうのが
『感覚過敏』

発達障害は『脳の機能の一部がうまく働いていない』とされています。

外からの刺激を脳が受け取った時に、脳が異なった捉え方をしてしまう。
脳の『受信・伝達・理解』がうまく働かず、過剰な反応をする。というのが『感覚過敏』。

人によって受け取る感覚は様々です。


感覚過敏が起こってしまう方は、少しの刺激(光や、音、臭いなど)も日常生活に支障が出るほどの苦痛となってしまいます。


些細な刺激でも『苦痛』と感じるほど。

服の場合も、触覚が過敏な方なら素材から選ぶので、デザインは二の次になってしまいます。
襟についているタグや、服の縫い目なども強い刺激になる。

  • 着られる服が限られるということを理解することが大切
  • 着られる素材をさがす




物を捨てられないことが原因の場合

ネスケは『色が褪せた服や、穴の開いた服、ヨレヨレの服など』を処分することなく着ていました。

『なぜ処分しないの?』と、常々思っていた。
そんな私は、ネスケの下着を干している時に衝撃を受けたんです。

発達障害の旦那はボロボロの服も気にならない
服の捨て時が分からない発達障害の旦那

ネスケがボロボロの服を処分できない理由を聞いてみると

  • 着られない服というのが分からない
  • 捨てる段階がわからない
  • まだ着られると思っている

ネスケの着られる服というのは、ボロボロであろうと、色が褪せていようが、ヨレヨレの服。

袖を通せて着られるという、言葉そのままの『着られる服』だった。
(説明が本当に難しい)

確かにボロボロだろうが、袖を通せるので着られるけど。
清潔感もなく、印象がとても良くない。

ネスケは仕事にも、穴の開いたスニーカーで出勤していた。
私がどれだけ言っても「まだ履ける。」というネスケ。

確かに履ける、でも違う…。

  • 本人が判断できない場合は
    パートナー(家族など)が判断
  • 百歩譲って何かに使えるか
    一緒に考えてみる

ここで余談ですが、ネスケ父も同じく処分せずに何でも取っておく人です。
ネスケは『捨てられない人』ですが、ネスケ父は『捨てない人』です。

そんな2人は言います。
「取っておけば、いつか使う時がある。」

いつかって、いつですか…?

発達障害の旦那の父も『物を捨てられない』

カビだらけの革ジャンも処分せず、着る事もなくタンスの中に入っている。
(ちなみに、体型も変わりサイズも合わず着られない)

ネスケ父は、検査を受けていないので発達障害という事は言えません。

ですが、ネスケが通院している病院の心理士さんに『お父さまは、ネスケさんと同じ特性を持っている』と、ネスケとネスケ子は聞きました。

ネスケの服の様子の記事はこちら




いつもと同じが安心できる

いつも同じ服が安心できる発達障害の旦那

ASD(自閉スペクトラム症)の方は
『いつもと同じこと』が安心できること。

変化に対して不安を感じる事があります。

「同一性保持」と言うそうなんですが、変化に対する抵抗とも言う。

いつもと同じ事への安心感は、環境・物・服・食事などにも感じます。

同じ服を着る方がいるのも、「いつもと同じ服」が安心するからかもしれません。

ネスケの場合は、タンスの引き出しを開けて目についた服から着る。

ちぐはぐなコーディネートになったり、いつもと同じ服を着たりということがあります。


タンスではなく、ハンガーにかけた状態がネスケには合っているようですが、これもまた選ぶということが苦手なので、どちらにせよ「いつもと同じ服」になります。

ネスケ自身はコーディネートを気にする事がないので、私がパターン化しています。


ネスケは、そのパターンを覚えて着ている感じですね。


いつもと同じ組み合わせにはなってしまいますが、ちぐはぐな組み合わせではなく着て出かける事もできるし、ネスケの考えるストレスもなくなります。
(一緒に出掛ける、私のストレスも減る)

  • 服をパターン化するのも良い
    (コーディネートをパターン化)

  • タンスに整理するより
    見やすいハンガーにかける
    (自分が見やすいように工夫)




  

第一印象を決めるのは『外見的要素』が55%

ネスケに、ボロボロの服を処分する説得をしたきっかけは『接遇』

私の仕事中、接遇についての書類を目にする機会があった。

講義の資料だったんですが、言葉で伝える印象より、非言語コミュニケーションが与える印象の方が重要。というような内容でした。

非言語コミュニケーションで与える印象は93%

視覚情報(55%)と、聴覚情報(38%)が非言語コミュニケーション。
もちろん外見だけではありません。


声のトーンや、しぐさ、表情なども非言語コミュニケーションです。

ですが、外見(身だしなみ)が人に与える印象はとても大きい。

この内容をネスケに話し、服についての説得をしました。
(「清潔感は大切だ」という話を延々とした気がする。)

百歩譲って「家の中だけなら」と、ボロボロの服を着ても良いのでは?なんて言いましたが、ネスケはそのまま着替えずに出かけてしまうので、それでは意味がない。

その他にも「一緒に出掛ける時に、私が恥ずかしい」という話もしました。
私が恥ずかしいという話は、ネスケには全く効果なし。

  • 清潔感など身だしなみは
    人に与える印象として重要
  • 身近な人にも不快感を与える
    という事を伝える
    (一緒に歩くのが恥ずかしいなど)







【まとめと伝え方】服に無頓着な旦那は発達障害だった

ネスケと一緒に暮らし始めてから、服(身だしなみ)に無頓着な事が気になっていた。
ボロボロの服も気にせず着ているネスケ。

その後、発達障害と診断され『特性』などを調べていくうちに、『服(身だしなみ)に無頓着の原因が発達障害の特性だった』から来るものだと分かる。

服に無頓着の原因
(発達障害の特性の場合)
  • こだわり(固執性)
  • 興味関心がない
  • 自分の事を客観視できない
  • 感覚過敏
  • 想像力の欠如
  • 物を捨てられない
  • いつもと同じ事に安心感がある

    etc.

もちろん、発達障害の特性を持っていたとしても『人それぞれ違う』

上に挙げたような原因が、全ての方に当てはまるものではありません。

服装(身だしなみ)について、伝えたいことがある時は『具体的』に伝える事と、『視覚的』に伝える事がネスケの場合は、伝わりやすかった。

ネスケの服について私は、このイラストのように伝えました。

今ならわかるけれど、この伝え方は具体的に伝えていない。
これでは、ネスケには伝わりません。

具体的に『〇〇だから、△△して欲しい』というように、理由と私がして欲しい事をハッキリ言わないと伝わりにくいです。

  • 『一般的には着用するには適さない服は処分する』
    (理由と「どうすればいいか」という方法をハッキリ伝える)


  • 適さない服と判断できない時は例を見せる
    (例えば、ヨレヨレの服を着ている人の画像を見せて「この人とネスケは同じ」と客観的に見た様子を伝える)

身だしなみでも困る事はあります。


仕事に行くのに(接客業)、寝癖がすごいまま出勤したりもします。


自分の中の価値観を基準に考えるので、自分が気にしない事はみんなが気にしない事と考える所もあるんです。

自分の中の価値観が、一般常識から外れている時が多い。

その部分は、経験値を積んでいくことが改善することへと繋がる。

『気づいていない』部分を、身近な方が伝えていく。
受け入れてくれない時の方が多いかもしれませんが、伝え方によっては伝わる事も多いです。

ネスケ子
ネスケ子

伝え方は難しい
具体的に伝える事や
視覚的に伝えていく

  • 服に無頓着の原因が
    発達障害の特性の場合もある。
  • 感覚過敏の方は素材で選ぶことが多い。
  • 処分する服の判断が出来ない場合がある。
  • 周囲の視線に無頓着ということが
    原因の場合もある。
  • 気づいていない部分を
    伝えることも必要。
  • 原因となる特性が分かれば
    工夫・対策ができる。
  • 伝え方の工夫などをする。






スタイリストが服をコーディネートしてくれるサービスもある

スタイリストがコーディネートしてくれた服を着る事ができる。
『エアークローゼット』という、月額制のレンタルサービスがあります。

プロが選ぶ、コーデが届く「airCloset」
  • 自分の身長や体型、好みや、NG素材やデザインなどの情報などから、自身に合ったコーディネートをスタイリストが選んでくれる
  • 月額制で3着まで利用できる
    (3つのプランがあり、プランによって利用できる数は違います)
  • サイズも豊富
    (※ライトプラスプランはXL~3Lまで)
  • スタイリストのアドバイスを参考に
    手持ちの服のコーディネートもできる
  • 中古の服ですが、クリーニング済み
  • レンタルだけれど、クリーニング不要で返却できる
ライトプランレギュラープランライトプラスプラン
月額料金6,800円
(税込7,480円)
9,800円
(税込10,780円)
12,800円
(14,080円)
交換回数月1回
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何回でも借り放題月1回
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女性服なので、ネスケが利用できないのが残念です。