旦那の話し方の特徴(ASD編)

察せれない発達障害の旦那 ASDの話

わたしは専門家ではありません。
ネスケの場合と、私が調べた事を私なりにまとめて書いています。
参考程度にお読みください。

※このブログに書かれていることは、発達障害の特性を持っている場合ということが前提です。

2023年1月9日編集

ネスケ
ネスケ

発達障害(ASD+ADHD)と
診断されているネスケです


ネスケ子
ネスケ子

妻のネスケ子です
私たちの紹介はコチラ

発達障害(ASD+ADHD)と診断されている旦那ネスケは、話し方にも特徴が出ています。

今回は、ASD(自閉スペクトラム症)の『話し方の特徴』をネスケの場合として書いていきます。

ASDの主な特徴はありますが、その中でもタイプによって違うこともあります。

まず、ASDには『基本的な3つの特性』があります。

ASDの基本的な3つの特性
  • 社会的なやりとりの障害
    人との関わり、集団で行動する、相手や状況に合わせた行動、場の空気を読むなどが苦手とされ、中には自己主張が強い場合もあります。

  • コミュニケーションの障害
    他人とのコミュニケーション、非言語コミュニケーション、相手の表情を読み取るなどが苦手とされ、冗談を真に受けたり例え話が苦手だったり、無表情が目立つ場合もあります。

  • 社会的想像力の障害
    経験したことがないことを想像するのが苦手で、興味があることやいつもと同じことなどこだわりが強い、出来事の成り行き(先のこと)を想像するのも苦手。


基本的な特性もありますが、タイプによっても目立つ部分が違います。

ネスケ子
ネスケ子

それでは、ネスケの場合としていくつかを書いていきます。


今回の記事は
    • ASD(自閉スペクトラム症)の話し方の特徴
    • タイプによって目立つこと(話し方)
    • わたしのネスケへの対応







    話し方に現れる目立つ特徴は「自分からの視点しかない」

    ASD(自閉スペクトラム症)の特性を持っている旦那ネスケは(以下:ネスケ)、

    自分のことを客観視することが苦手です。

    そのこと以上に、『相手の立場に立って考える』ということが苦手。

    なにかを考える時や発言する時など、まず「俺は」が先に出てきます。

    以前わたしが書いた記事自分の事を客観視できない旦那との生活は?のなかで、『定点観測者』について触れました。

    固執性の中心となる『同一性保持の傾向』と見えないものは想像ができない『イマジネーションの障害』など、いくつかの特性が複合的に関わっているのが『定点観測者』とわたしが読んだ本には書かれていました。(参考図書:大人の発達障害 生きづらさへの理解と対処 (健康ライブラリー)監修:市橋秀夫)

    『相手の立場に立つことが苦手』な部分が目立っている方との会話の印象は

    • 自己中心的
    • 相手の話を聞かない(聞き入れない)

    「自分のことしか考えていない」と、感じてしまうことが多いのではないでしょうか。

    ネスケ子のちょっと一言

    わたしとしては身近な存在である旦那だったので、わたしのことに興味がないと感じて寂しく思う頃もありました。

    あとは、イラつく、ムカつくなど怒りの気持ちがふつふつと湧き上がる日々。

    悲しい気持ちと、腹立たしい気持ちが入り乱れてしまって喧嘩になることも多かったです。

    最近は、以前よりはイラッとすることが減ったような気がします。

    ネスケの思考パターンや捉え方のパターンが、ある程度分かってきたことが大きいです。

    他にもネスケの特性を理解してきたことも理由の1つ。



    タイプによって話し方の目立つ特徴は違う

    ASD(自閉スペクトラム症)を臨床類型として、主に3つのタイプに分かれています。

    • 孤立型
      特定の人以外には、関心が薄く対人関係を避けてしまう。
      認知のゆがみも強い傾向があるようです。

    • 受動型
      主体性に乏しく受け身でなら人づきあいができる。
      周囲に流されやすい。困っていても表に出てこないので気づかれにくい。

    • 積極奇異型
      人と積極的に関わろうとしますが、独特な考え方(やり方)で接していこうとします。
      周囲を自分のペースで巻き込んでいきます。
      思ったことをすべて口にしてしまう傾向もあります。

    この他に、2つのタイプがあります。

    • 尊大型
      高圧的な態度が目立ちます。
      自分の中だけの価値観が強く、その価値観を押し通す傾向があります。
      モラハラとも思える言動も目立つ。


    • 大仰型
      礼儀正しいが、大げさなほど丁寧なのが目立つ。
      孤立型が人との関わりに関心を持ち、人づきあいのルールなどをきちんと守る傾向にあある。身近な人に対しても敬語を使うなど、適切な対応ができないこともあります。

    これらのタイプによっても、話し方の特徴が違ってきます。

    受動型の方との会話は、『いつも受け身』で自分の意見がないと感じるかもしれません。

    黙ってなにも言わず関心がないようでも、実はパニックを起こしていてフリーズしているだけだったりもします。

    逆に積極奇異型の方は、一方的に自分の話したいことを話したり、自分が関わりたい時にだけ関わってきます。

    孤立型の方は、周囲に関心がなく目的のない会話(雑談など)が苦手です。

    タイプは変わることもあり、混合していることもあります。



    ネスケ子
    ネスケ子

    ネスケの場合として、話し方の特徴をいくつか書いていきます。



    自分の関心がある話が止まらない

    マシンガントーク発達障害の旦那

    自分の興味がない話は、聞いているのか聞いていないのか分からない様子。

    なのに、自分の興味がある話や関心がある話は止まりません。

    相手の表情を読むということが苦手なので、相手が興味がなさそうにしていても察することはありません。

    わたしが話したいことは聞いてくれないのに、自分の話をしつづける姿は無条件にイラッとします。

    話に飽きたり他のことをしたい時など、その場を離れるようにしているわたしです。

    ですが、追いかけてきてまで話を続けます。

    最近はネスケの話をある程度まで聞き、「他にすることがある」と言って話を止めます。

    止まる時もあれば、話し終わるまで止まらない時もある。


    ネスケ子
    ネスケ子

    本当に時間がない時や手が離せない時などは、ハッキリ言わないと分かってくれません。

    • 時間がないなどハッキリと伝える
    • 後で聞くと伝える
      (例えば、「夕飯の時に聞く」「19時に聞く」など明確に時間を伝える)




    思ったことをすぐ口に出してしまう

    思ったことをすぐ言ってしまう

    心の中だけで思っていてほしいことも口にしてしまう。

    相手が誰であろうと、常識的に言わないであろう場面でも言ってしまうので問題が起きることも多いです。

    職場でも気になったことを口にしてしまい、相手を不快にさせてしまうことがあったようです。

    思った事を口にする発達障害の旦那
    職場の上司に言ってしまって失敗した発達障害の旦那
    思った事を口にする発達障害の旦那2
    職場の上司に思ったことを口にして度々不快にさせてしまう発達障害の旦那
    ネスケ
    ネスケ

    こんなことは日常茶飯事だし

    何を言って不快にさせたかもわからないことが多いから、この話はまだ良い方だよ。


    思ったことを口にしてしまい、相手が不快になったことに気づけばまだ良い方だとネスケは言います。

    このようなことが続いたネスケは、以前に比べて話しかけるのが怖くなってしまいました。

    ネスケ
    ネスケ

    俺は人と関わらない方が良いと思う。

    人を不快にさせてしまっても気づけないんだ。



    会話中にいきなり話を変える

    会話中に話が変わる発達障害の旦那

    わたしが話している内容と全く違うことを話してくることがあります。

    会話泥棒です。

    いつのまにかネスケの話に変わっているんです。

    これもイラッとポイントです。

    最近のネスケは、わたしが話している時に自分の話をしそうになりますが、なんとか耐えているようです(笑)

    時々は、話しそうになる時に口を手で押さえて「危ない!」という時があります。

    ネスケに会話泥棒のことを何回か伝えましたが、気づいてもらえなかった。

    なので、会話中に自分の話をし始める度に「ほら!今また自分の話を始めてる!今わたしが話しているんだよ?」と伝えていたところ本人が気づき、気をつけるようになりました。

    後々話しても分かってもらえないので、その時に伝えることが良いですね。

    私の旦那は発達障害のブログ
    会話泥棒な発達障害の旦那

    このイラストも、会話泥棒のネスケを元に描きました(笑)



    ネスケの話には主語がない

    会話に主語がない発達障害の旦那

    今も昔も変わらずに主語がないネスケです。

    最近は特にひどくなっている気がします。

    「何の話?」と一日に何回言っているか分かりません。

    時に「何の話?」と聞いても、同じことが返ってくることがあります。

    主語がない発達障害の旦那 言ったつもり
    言ったつもりで何回も同じことを言い返す発達障害の旦那

    本当にこんなやりとりを毎日のようにしています。

    最近のネスケは怒らずに答えてくれますが、以前は聞き返す度に怒っていたかもしれません。

    ネスケの中では『主語を言った後に聞いている』感じらしいです。



    話がとてもまわりくどい

    回りくどい話し方発達障害の旦那
    回りくどい話し方をする発達障害の旦那

    とにかく説明が丁寧というか回りくどいネスケです。

    1から10まで話すというか1から20まで話す感じ、時には1から100までと言っても過言ではない。

    話したい出来事だけではなく、その場に居た人の説明や背景なども説明してくれます。

    時々は聞いているわたしだけではなく、話しているネスケも何の話をしているか分からなくなることがある程です。

    会話だけではなく、文章も回りくどいので長文になる傾向があります。

    文章もまた本題に入るまでが長い…。


    ネスケ
    ネスケ

    俺自身が、1から10まで説明されないと分からない。

    だから自分も、そういう風に話してしまうんだと思う。
    どうやって要点だけを伝えるか分からない。
    自分なら「こう説明されないと分からない」というのがある。

    そういうこともあって、どうしてもまわりくどくなるみたい。

    問い合わせの電話をしているネスケの隣で聞いていると、今も変わらずに回りくどいです。

    文章は書いてから、何回か見直すようになりました。


    ASDの旦那の会話の特徴

    今回書いた以外にも、ASD(自閉スペクトラム症)の会話の特徴と原因となる特性があります。

    その他の会話の特徴
    • 冗談が通じない
    • パニックから黙ってしまう
    • 間違った捉え方をする

    言葉通りに受け取るので冗談が通じず、落ち込んだり怒ったりします。

    冗談大好きなわたしですが、極力控えるように気をつけています。

    喧嘩の時や問題が起こった時など、ネスケが黙って何も言葉を発しない状態は『パニックからフリーズ』している場合が多いです。(ほぼフリーズしていると思って良いくらい)

    認知のゆがみから間違った捉え方をすることも多々ある。

    会話中に喧嘩になることも多いですが、ネスケの思考パターンや捉え方のパターンなどを想定することができるようになった今。

    以前に比べて喧嘩も減りました。

    わたし意外と接する時は、どんな問題が起こっているかは分かりません。

    ネスケ自身が気づかない間に問題が起きているかも知れない。

    ですがネスケ自身が、自分の特性を理解してきたことと『気づきが増えた』ことによって、以前よりは問題も減ってきたと感じています。

    身近な存在のサポートは必要なのかもしれませんが、本人が気づかなければ何も変わらないとも思ってしまいます。

    本人が気づき、周りがサポート(配慮)をする。

    もちろん、サポート側が無理のないようにすることが一番です。

    サポート側である身近な方だけが頑張ることのないように、本人の気づきが増えることが一番です。