(整理整頓が苦手)
これらは、ADHDの特徴として目にする事が多いですが、詳しく説明していくとADHDの中にも不注意型、多動性型、衝動性、混合型と言われるものがあります。
他にも『興奮性』があります。
多動性は、主に『落ち着きがない』という特徴です。
主に子どもの頃に目立つようですが、大人になると目立たなくなってくるようです。
貧乏ゆすりや体をゆらしたり、席をすぐに立ったり、口の多動として「おしゃべり」なんて言う事もある。人の話を聞けないなど。
【混合型】
「不注意」「衝動性」「多動性」の特徴それぞれが出ている事。
【興奮性】
些細な事でキレたりという「瞬間湯沸かし器」。
他にも、ゲーム、アルコール、ギャンブルなどへの依存も興奮性のようです。


そもそもADHDとは?
ADHDとは、不注意、多動性、衝動性という特徴がある発達障害です。
ADHD= Attention–Deficit(注意欠如)
Hyperactivity (多動性)
Disorder (障害)
ネスケ父のように、発達障害を病気と勘違いしている人もいますが。(いるのかな?)
発達障害は、病気ではなく『脳の機能障害』です。
脳の機能の一部が上手く働いていない。
先天性なので、ある日いきなり発症した(出てきた)という物でもありません。
ADHDの、不注意、多動性、衝動性が、どのような物なのかネスケの行動で(ネスケの場合)説明したいと思います。
今回は、ADHDの多動性編&混合型&興奮性編です。
多動性ってどんな感じなの?
●落ち着きがない
●過度なおしゃべり
●身体的に落ち着きがない
●せっかち(先走る) etc…
口の多動として「おしゃべり」という部分は、ネスケにみられます。
話し始めたら止まらない時があるので、私は必死に逃げます(笑)
落ち着きがない
落ち着きがないというのは、ネスケの幼少期にもみられたようです。
じっと座っていなければならない場面で、そうしていると苦痛や強い退屈を感じてしまう。
発達障害ではない人も、感じる事のように思えますが。
ADHDの方は、これらを強く(分かっているけれど無理)感じてしまう状態です。
『会議が苦手』と本などには書かれていますが、ネスケも苦手ですね。
長時間座って話を聞かなければならないという事が、苦行とも言えるほどらしいです。
1つ1つの事に対して、説明などがあると更に苦行が加速していくようです。
本人曰く、『表現できないけれど耐えられない』ようです。
(頭の中がざわざわするらしい)
ネスケは『スマホがあればじっとできる』と言っていますが、スマホがない状態で何かをじっと座って話を聞いていなければならないという状況は辛いかもしれません。
じっとしていなければならない時など、貧乏ゆすりがひどい時などもあります。
以前書いた記事にもありますが、ネスケの小学生時代の話をネスケ母に聞いたところ、授業参観の時にネスケ一人席を立ち、教室の後ろにあるロッカーに向かいランドセルを持って席に戻り、ランドセルの中身をごそごそとしていたらしいです。(漫画参照)
幼少期の頃の多動は、大人になるにつれおさまるようです。
ネスケの場合は、ASDの診断もされているので場の状況などを理解していない時は、席を離れてしまう事もあります。
それは落ち着きがないというわけではなく、『ここはじっと座っていなければいけない』という事を理解していないという事がある時なので、落ち着きがないと思われがちですが微妙に違います。
幼少期の授業中に席を立ってしまったというのも、落ち着きがないという事なのかどうかというのが私にはわかりません。
衝動性、もしくは不注意が出たのかもしれません。
過度なおしゃべり
これは多弁とも言うようなのですが、口の多動らしいです。
『相手の話を聞かずに、一方的に話しをしてしまう』と、いった事があるようです。
もしくは、『早口の絶え間ないおしゃべり』とも表現されています。
ネスケを見ていると、スイッチが入ると止まらないのは確かです。
一方的に話すというのを、ネスケの場合を見るとASDの特徴で
『相手の気持ちを察せられない』
『状況を読めない』
『興味のある事の話が止まらない』
というのがあり、ADHDの多動性になるかどうかが分かりません。
まあ、人の話を遮って話し出すという衝動性の特徴もあるので、どこからどこが多動かと説明するのは私には難しいです。(ごめんなさい)
身体的に落ち着きがない
ネスケは、とにかく貧乏ゆすりをします。
寝ころんでいる時も、足が小刻みに揺れています。
見ている人は『イライラしているのかな?』と、思ってしまうと思いますが、特に意味もなくしている時の方が多いようです。(イライラしている時もある)
せわしなく、どこかが動いているというイメージです。
ネスケは電話中うろうろ歩き回っています。
これは「多動」だと思います。
家の中でも、外出中でも電話をしている時は、歩き回っています。
せっかち(先走る)
ネスケは、せっかちという感じは全くないのですが、衝動性の部分と多動性が合わさって
『せっかち』
『先走る』
という事に繋がるイメージがあります。
思い立つとすぐに行動しようと思ってしまうので、私にも『早くして』というように急かす事があります。
多動性の『せっかち』は、こういう感じなのでしょうか?
多動性を、本などで調べても
『せっかち』、『先走る』というようには書いてありますが、どのような?
という具体的な行動が見つけられなかったので、ここの部分は、ネスケの場合しか書けません。
『先走りすぎ…。』という出来事は、あるかもしれませんが気になるほどではありません。
あ、でもネスケは時々「やばい、先走った」と、言っている事があります。
混合型とは?
混合型とは、不注意、衝動性、多動性それぞれの特徴が出ているというものです。
なので、ネスケは混合型だと思います。
ネスケの場合で、どの特徴に当てはまるか分からなかった事を「混合型」として書きます。
まず、ネスケは買い物が苦手です。
私が仕事でネスケが休みの日に買い物を頼むことがあるのですが、口頭で伝えたものは必ず何かが(もしくは、一個以外全部)忘れているので、最近ではメモに詳しく書いて渡しています。
そのメモも行くスーパーの並び順(進行方向順)に、メモをしています。
『至れり尽くせりなメモ』を作成しています。
ただでさえ、慣れない買い物ですが、場所を探すだけで疲れてしまうらしいです。
そのメモの書き方をするようになってから『買い物が少し楽になった』と言われたので、その書き方を続けています。
先日の買い物メモを載せてみます。(私の字が下手なのは許してください)
ネスケが、悩まないように書いているつもりです。
けれど、日用品などの場合は商品名をメモに書きますが、その商品がない時などは別の物を買って来たりします。
仕事での買い物の失敗談もあります。
ネスケは買い物を頼まれましたが、これはメモ代わりに画像をスマホに送ってもらったそうです。ですが、このお買い物は失敗したそうです。
画像を見ながら買い物ができたはずですが、(この頼まれたのは茶封筒)ネスケが買ってきたのはサイズと色が違う物だった。
その後に外出予定の人が、購入したお店に交換に行ったそうです。
『メモを見る』『場所を探す』『物を探す』など、同時にしなければならない事が多い事が理由の様です。
ADHDの特性を持つ方は、ワーキングメモリが小さいという事も理由の1つかもしれません。
ワーキングメモリが少ない事を補うために、小さい保存を分散させているらしいです。
分散させているけれどマルチタスクが苦手。
とりあえず、先延ばしにする所
今やれば後が楽なのは分かっている。
分かっているけれど、動けない。
これは、多々あります。
我が家の洗い物担当はネスケなのですが、夕飯を食べ終わりお皿を運び…。となる所を、なぜかコタツに向かい「少し休んだらする」と、ゴロゴロしています。
『やってから休んだ方が良いよ?』と私が言っても『分かってるんだけど動けない』という感じです。
これも、なかなかやらない。
『振り込みしなければいけない』
『手続きをしなければいけない』
などなど、これらは気づいた時にした方がいいのですが『後でする』と言いながら「しなければいけない」物が溜まっていく。(光熱費の振り込み問題は、引き落としにした事で解消されました。)
先延ばしにする事からの困り事は、沢山あります。
(プライベートでも仕事でも)
・支払い
(家賃や電気料金は本当に困った)
ふと目に入った書類の期限が過ぎている…。という事も少なくはない。
それが理由かは分かりませんが、結婚前のネスケはネットでの買い物は全て『代引き』でした。
払い忘れる人という事を知らなかった時は『手数料が勿体ないな、なんでクレカにしないんだろ?』と、思っていました。
最近では私の誕生月に送られてきた、メガネスーパーからのハガキと引き換えに、眼鏡クリーナーをプレゼントというのを見たネスケは
「俺が引き換えに行ってくる!」と、言いながら
「次の休みに行く」
「今度こそ次の休みに!」
と、なかなか引き換えには行かずにいたました。
そして、引き換え期限は切れました。
ちなみに、私が何かを「明日する」というと「明日やろうは馬鹿野郎だぞ!」と言うので、『おい、お前だよ。それは』と、思うのはここだけの話です。
先延ばしに関しての記事がありますので、覗いてみてください。
不注意からのミス連発
この不注意からのミスですが、同じ事でミスを繰り返すという事があるので、仕事では困っているようです。ミスというのもケアレスミスがほとんどなので「しっかりして」と、言われている。
この部分は、ネスケが自分を責めてしまう原因にも。
『俺はこんな簡単な事も出来ないのかっ!』と、自分に対して怒っている事が多いです。
物を失くしてしまったりしてしまうのも不注意なので、これが原因で提出できずというミスもあります。
興奮性とは?
この記事を書いていた頃には知らなかった。
本を読んでいると出てきた『興奮性』。
依存性は「衝動性」からのものだと、この記事に書いていました。
ですがその本によると、依存性は『興奮性』の1つとありました。
アルコール依存症、パチンコ依存症、スマホ依存、ゲーム依存など、発達障害の方が多いという事も言われています。
18歳以上のADHDの方が、酒や薬物などに依存してしまう「物質使用障害」はADHDではない方に比べて3倍ともありました。
ネット依存などでもADHDの「過集中」からのめり込んでしまうとも…。
朝日新聞デジタル 2018年3月30日の記事に、『対人関係や依存症…ADHDの大人が陥りやすい諸問題』としての記事がありましたので、リンクを貼らせていただきます。
そして「依存症対策全国センター」のサイトにも、『依存症と重複しやすい発達障害』として詳しく書かれています。(ギャンブル障害とADHDの比較の表もありました。)こちらもリンクを貼らせていただきます。
ネスケの場合は、スマホ依存、ゲーム依存と言えるかもしれませんが、依存症と深刻には思っていなかったので(思っていたけれど今は落ち着いた)特に気にしていません。
そして、ネスケは『瞬間湯沸かし器』なんです。
とにかく、些細な事でも激しく怒る。
『ふつふつと怒る』ではなく『瞬間』です。
ADHDの特性を持つ方は「ワーキングメモリが小さい」と書きましたが、感情のメモリも小さいそうです。
ここから感情のコントロールがきかないとも言われるのかもしれません。
感情のメモリが小さいというのは、ネガティブ問題も小さいのですぐにいっぱいになって爆発する感じらしいです。
爆発前の感情を処理する事が苦手という事もある。
すぐ怒るネスケの記事もありますので、覗いてみてください。
ADHDの特徴まとめ
ADHDの特徴である、不注意、衝動性、多動性について、ネスケの場合として三回に分けて書いてみましたが、ネスケは混合型なんだなと改めて確認しました。
それぞれの特徴が、「誰でもある」と思う方もいると思います。
私にも当てはまる所があります。
けれど、それらの特徴を持っていて
『生きにくい』『生き辛い』と感じている人が多くいるという事を、私はネスケを見て感じています。
日常生活に支障が出るほど困っている。
診断は受けていないけれど、発達障害の方というのもたくさんいるかと思います。
ネスケは、『生きにくい』『生き辛い』と感じていたのと、その事で私に負担をかけたくないという思いから診断へと踏み切りました。
誰かと生活を共にして、相手に迷惑をかけている、相手に負担がかかっていると感じられる事の出来る人というのは、私は素晴らしい人だと思います。
ADHDの特性は、本人がとても困る事が多いと思います。
忘れ物が多い、失くし物が多い、提出物が出せない、期日を守れない、遅刻が多いなどなど…。
周りにいる人からすると「だらしがない」と思われる事が多いと思うんですが、ネスケを見ていると「どうにもできない」と思います。
本人は「気をつけよう」と思っているのに、「気をつけられない」っていう感じですかね。
最近ネスケは「俺じゃない、脳がいけないんだ!」と、言っています(笑)
ネスケなりに「やる事リスト」を書いてみたり、予定を立ててみたりしているのに、予定通りに行かない事の方が多い。
日々「衝動性」や「不注意」と闘っています。
「何とかしたい!」と思って頑張っているネスケを見て、私も「何とかしてあげたい!」と対策法を日々考えています。(笑)
片づけられないネスケにイライラしつつも、日々喧嘩しつつも(笑)
いつも私の記事には『思っている』ばかりなのですが、私は専門家でもないので『思っている』とか『感じている』という風にしか書けません(伝えられません)。
相手がしてしまう行動に、悪意がないとしても(悪意がないと分かっていても、分かっているから)傷つくことが少ないとは言えません。
なぜ、その事をしてしまったか(してしまうか)理解する事が大切だと思います。
当事者の方にも、「なぜ相手が怒っているか?傷ついているか?困っているか?」を気づき考えてほしいと心から思っています。
私達は、喧嘩がとても多いです。
全ての喧嘩の原因が、ネスケの特性とは思ってはいません。
ですが、お互いが悪いという時でも、やはりネスケのせいにしてしまう事もあります。
そんな時でも、2人でよく話し合い(話し合っても解決しないことはある)、仲直りして次へと繋げています。
その日の喧嘩はその日に解決を心がけています
(無理な時もある)
ADHDの特徴は『分かってはいるんだけど』と、本人が思っている事がほとんどです。
『気をつけたいのに』と、本人が思っていても、どうにもできない(直せない)部分が『発達障害』の特性なんだと思います。
大人の発達障害は(特に大人になって分かった人)、子供の頃に分かっている人に比べて難しい(困難を)と感じる事が多いと思っています。
一番大切なのは『本人が特性を理解する事』と、言われています。
私もサポートする側として、そう強く感じています。