「俺ばっか!」旦那は、なぜ「俺ばっかり!」と思うのか?

俺ばっかりという発達旦那ASDの話

私は専門家ではありません。
私が調べた事と、旦那ネスケの場合を書いています。
参考程度にお読みください。

※令和4年2月編集

発達障害(ASD+ADHD)と、診断されている旦那ネスケの嫁のネスケ子です。

ネスケ子<br>
ネスケ子

「俺ばっかり」って

旦那のネスケはいつも言う

なんでだろう?

少し前から考えていたんです。
「俺ばっかり」と、ネスケは良く言っていたのですが、話の内容を聞いてみると『俺ばっかり』と思うような所が見当たらないです。

調べてみても「俺ばっかり」の原因は見つからなかった。
けれど、発達障害の特徴を見てみると、何となく「これなのか?」というものがあった。
その特徴とは。

「俺ばっかり」の原因と
思われる発達障害の特徴
  • 視野が狭い
  • 自分客観視する事ができない
  • 認知のゆがみからの思考

この3つの特徴が関係しているのではないか?と、私が思っている事です。

それでは、どのような事から「俺ばっかり」というのかを、ネスケの場合として書いていきます。

 
 

「俺ばっかり」と言う理由

以前からネスケの「俺ばっかり」が気になっていた私。
発達障害とネスケが診断された頃から、私は発達障害の特性を調べ始め「俺ばっかり」とネスケが言うのは、『発達障害の特性が関係しているのでは?』と思うようになったんです。

そして、私がたどり着いたのは、自閉スペクトラム症(以下:ASD)の特性です。
特性以外には『認知のゆがみ』が関係していると思います。

「俺ばっかり」の原因?
  • 視野が狭い
  • 自分を客観視する事ができない
  • 認知のゆがみ
  • 想像力の欠如


物事の見方で説明

発達障害の本などに『一本の木だけ見て、森を見ない』という表現が載っている事があります。

発達障害の旦那物事の見方
旦那ネスケと私の物事の見方

このイラストの場合として説明します。

ネスケ子は
『森の全体を見て、その中の一本の木』を見る事ができています。

ネスケは
『一本の木だけ』しか見ていません。

この場合、ネスケは『見ていない』のではなく『一本の木だけしか見る事が出来ない』という事です。

ASDの特性の1つ『想像力の欠如』。
『全体と部分との関係を把握できない。』全体のなかでどういう位置にいるかがわかりづらくなる。ということが私の読んだ本で説明されていました。

この説明は、同一性保持の傾向とイマジネーションの障害が関連している特性として「定点観測者」とありました。参考図書:大人の発達障害 生きづらさへの理解と対処【監修】市橋秀夫)

定点観測者とされる方は、相手の立場に立つことが苦手。
この部分が、人の気持ちや状況が分からないということになるようです。

心の移動が出来ずに1つの点からも物事をみる。

自分が周りの人に不快な思いをさせている事は分からないが、自分が不快にされている事が分かる。

この定点観測者は、特性が複合しているとも書いてありました。


自分を客観視できない事が原因?

自分の事を客観視できない』という事から、当事者であろう方自身も誤解してしまう事があります。

『上手くいかないのは、○○のせいだ。』とか『俺ばっかり注意される。』などなど。

上手くいかない原因を周りの人のせい
(自分ではなく他に原因があると思う。)にしてしまう事があります。

周りのせいにしてしまう原因
  • 自分の事を客観視できない
  • 認知のゆがみ

しかし、どちらかの原因(もしくは両方)があっても、「○○のせいだ。」という事を決めつけてしまう所もあります。

状況を客観的に見て分析する事が苦手な人が多いので、上手くいかない理由を把握できずに誤解してしまったり、自分ではない何かに原因を決めつけてしまう事が多いようです。

ネスケの場合で例えみると

<strong>ネスケ</strong>
ネスケ

俺はちゃんとやってるだろっ!

お前がやってないんだっ!

いつも俺ばっかり言われる!

自分の事を客観視できないと
『ネスケが私に言っている』ということの印象はネスケに残らないけれど、

私がネスケに言っている』ことは自分の中に強く残る。
私に何かを言われてネスケが嫌な思いをした場合、その嫌な感情が強くネスケの中に残ってしまう

なので「いつも俺ばっかり言われている。」と思ってしまう。

認知のゆがみが原因?

行き過ぎた一般化1

認知のゆがみをざっくり説明すると

認知=『物事の捉え方』に、歪みがあること。

「考え方のくせ」と言いますが、その考え方のくせも極端な思い込みや自分の考え方のくせ(言ってしまえば独特な)から、生じる問題が多いという事が認知のゆがみだということでしょうか?

認知の歪みは、同じ経験や出来事をした際に、歪んだ捉え方をすること。

同じ体験をした時でも、感じ方や考え方は、人により違います。

私はネガティブな方ですが、さらにネガティブなネスケが私と同じ体験をしても、違う感じ方、考え方をします。

同じ体験を私とネスケがしたとしても、事実として得られるものは認知の仕方によって全く違うものになります。

その認知の歪みから、自分自身が「不安」や「怒り」などのネガティブになる事が、認知の歪みらしいです。

そしてその認知の歪みは、本人だけでなく身近な人にも影響すると私は感じています。

ネスケの身近な人代表はわたしなんですが。
ネスケの「俺ばっかり!」を1番聞いているのも、わたしです。

「俺ばっかり!」に、認知のゆがみがどう関係しているのか?

認知のゆがみは、いくつかの思考パターンがあり、代表的なものとしては『10のパターン』があります。
「俺ばっかり!」に関係していると思われるのは

「俺ばっかり!」に
関係している認知のゆがみ
  • 行き過ぎた一般化
    (過剰な一般化)
  • 感情の理由づけ
    (感情的決めつけ

この2つかな?と思っています。

【行き過ぎた一般化の場合】
1度や2度しか起こっていない事なのに、「いつもそうだ」、「絶対こうなる」などと、それがいつも起こっている事のように思ってしまう。(思い込んでいる。)

【感情の理由づけの場合】
ものごとを客観的にではなく、自分の感情を根拠にして決めつけてしまう。
事実として起こっている事ではなく、自分の感情が物事の真実だと思ってしまう事らしいです。

「いつも俺ばっかり」ではなく、1度や2度のことなのに「いつも」と思てしまっている。







どんな時に「俺ばっかり!」と言うのか

一時期のネスケは「俺ばっかり!」を、ほぼ毎日言っていました。
その「俺ばっかり!」と思った時の話を聞いていると

「えっと…。どこが俺ばっかり?」なんて思う話もありました。

ネスケが「俺ばっかり!」と言っていて1番多かったのが。

先輩のTさんとの話です。

話を聞いた感じTさんは、何でもこなすマルチタイプです。

そして、出来る男!

けれど、何でもこなせる為に仕事量が多い。
ネスケはと言うと、仕事量は周りに比べて少なく得意な物もありません。
受け持っている仕事もありません。(本人談)

ネスケから聞いたある日の話をします。

『俺ばっかり』ある日の話


Tさんがいつもしている仕事を、ネスケがする事になった。
ここまで話を聞いて『Tさんは仕事量が多いから、ネスケに回したんだな』と私は思った。

けれど、ネスケは違った。
ネスケの口から出たのは

「Tさんの仕事なのに! 俺の仕事じゃないのに!」

「Tさんは面倒になって俺に回したんだ!
俺の仕事じゃないのに!
俺がやってもどうせ直されるんだよ!
だったら、最初からTさんがやればいいんだっ!
いつも俺ばっかり!」

この話を聞いて思うのは

ネスケの中には
『俺の仕事じゃないのに』
という、Tさんがいつもしている仕事をネスケがする事になったという、自分の事しかないんですよね。

私は、ネスケからの話を聞いただけですが。

Tさんは仕事が多い

一人で多く抱えてる

ネスケは仕事が少ない

ネスケにまわす

これだけの事が分かりました。

そして、ネスケが怒っていたのは
『他の人に仕事を回さないで、俺に自分の仕事を回した。』
この事でした。

しかし、もっと話を聞いてみると。
他の人も自分の仕事をしていたので、ネスケに回ってきたということが分かったんです。

自分から見た景色でしか物事が見えない。という特性だと、本に載っていたのですが。
この事か…。と思いました。

そして、仕事をしても手直しが入る。事にも不満だったようですが、手直しが入る事など普通だと思ってしまうのです。

ここにも1つ特性が出ています。
『全か無か』

”0か100か” ”白か黒か”
物事を『白か黒か』どちらかはっきりさせないといられないこと。

完璧主義とも言うみたいです。

途中からやるのでもなく、1から最後まで自分でやらないとダメな感じです。

仕事では「俺ばっかり怒られる!」とも良く言っています。

これも、近くに他の人がいても
「俺ばっかり注意される!」

自分から見たものだけで
周りが見えていない。
そこから
『俺ばっかり!』に繋がる。








『俺ばっかり!』ではないと伝えるには

ネスケには見えていない『状況』などを伝える事が良いのだと思います。
例えば、「俺ばっかり家事をしている」とネスケが言った時がありました。

ネスケ子
ネスケ子

何を言ってるのこの人!
家事は私が全部やっているじゃない!

びっくりしました。
ネスケが担当しているのは、夕飯後の食器洗いとか、風呂掃除とかですが、疲れ果てて仕事から帰宅すると寝る事が多いネスケ、その担当も私がしている時が多いのに!

自分がやっている事は分かるけれど、人がやっている事はあまり確認できないのか?と、思った。

なので、お互いがやっている家事を紙に書き出してネスケに見せました。

そこで、気づいたネスケ。

なんでも伝わらない事は、書き出して視覚的に伝える様にしています。
それが、ネスケに伝わりやすいと知った私は今でもメモや、LINEで伝えています。

自分の事しか見る事ができずに、周りを見ていない(見る事ができない)ところから『俺ばっかり!』という考えが出てきてしまうのだと私は思っています。

自分の状況は見る事ができるんです。
(自分がされた事は当然分かる。)

自分の状況を客観視する事は苦手です。
(自分が相手にしている事は分からない。)

それが原因で喧嘩になった時に、ネスケが放つ言葉全部が『特大ブーメラン』として、自分に突き刺さる事になるんです。


ですが、そんな事を言うとネスケは大興奮。

興奮状態が収まった頃に、私の話(説明)を聞いてくれます。
※落ち着いている時ではないと話はできない。

気づいていないだけなので、気づいたなら気をつけてくれることもあります。
これはあくまでもネスケの場合です。

ネスケ父は、ネスケと同じ特性を持っているとネスケの通院する病院の心理士さんに言われましたが、ネスケ父は『気づいたとしても自分を正当化する』傾向があります。

無自覚の発達障害の特性を持つ方の多くは、気づいたとしても気をつけてくれる(考えをただしてくれる)という事でもないみたいですね。

最近は、ネスケの父の言動に対してネスケも思う所があるようなのですが、よくよく考えるとそれは自分がしている事だと気づいたようです。

なので、やめてほしい事などを伝えたい時は、同じような事をしている人を見せるのが良いかもしれません。(否定する事の方が多いです。「俺は違う!」って言います。)

言葉で伝わりにくい人だったら、文字で伝えるのもいいかもしれません。

例えばうちの場合ですが、ネスケの家事分担(他にもやる事など)と、私の家事分担は明らかに私の方が多いです。けれど、ネスケは家事分担の他にお金の管理をしているから、同等だと言うんです。

他にも、私の休日にネスケがわたしに色々用事を頼むのですが、頼まれた事をしていると私の休日はあっという間に終わってしまいます。

その事を、伝えてもネスケは「俺そんなに頼んだっけ?」なんて言います。

そういう時は、メモに書き出して渡しています。

自分と相手のお互いのしている事を書きだす。
もっと伝えたい場合は、その書きだしたものの横に費やす時間を書くのも良いと思います。
(ASDの人には数字で表すと伝わりやすいという部分があるようです。人や能力によって違いますが)

家事分担

簡単に書き出してみました。
そんなに書くことがなかった…。

私、家事していますよね?
大丈夫ですか?

こうやって書き出して、それに費やす時間も書く、そしてそれを見せる。

屁理屈を言われようが何だろうが、目に見えて分かる、伝えられる方法です。

実は、これ心理士さんからアドバイスされた方法です。
ネスケに伝わる方法だと、私も実感しています。

まあ、休日バージョン作ったら、もっと分かりますけど。
最近のネスケは勉強を頑張っているので、休日何もせずに寝ている(だらだらとゲームをしている)日はなくなりましたけど。

私の休日は、家の事(ネスケの用事)で終わるのに対して、ネスケの休日はネスケだけの休日だということが本当に納得いきませんでした。

これは、世の兼業主婦の方に分かっていただけることではないでしょうか?
専業主婦の方だって休みがありませんよね?
だけど旦那は休日は休日。

まあ、伝わりにくい(理解してもらえない)事は、視覚的に伝えるというのは有効的な方法だと思います。

ネスケ子が参考にした本

発達障害、主に自閉スペクトラム症について分かりやすく説明されている本だと思います。
生きづらさの原因などが載っている。
しくみのような物が分かる本