発達障害(ASD+ADHD)と
診断されている旦那ネスケです
妻のネスケ子です
私たちの紹介は
コチラ
発達障害の特性を持つ方は
『困りごと』が多い。
本人が困っていることも多いけれど、一緒に暮らしている方、身近な方などの困りごとだって多い。
大人の発達障害ということを、分かっていても心のどこかで
「大人なのに…。」と、思ってしまう。
『大人だから出来て当然』
『大人だから知っていて当然』
意識はしていないけれど、たぶんそんな想いが私の中にあるのだと思う。
発達障害は、脳の一部の機能障害。
大人になってから発症するものではなく、生来のもの。
社会脳とも呼ばれることがある部分の、働きが弱いということがわかっています。
原因はまだ解明されていませんが、遺伝的要因と環境要因が相互に作用しているのではないか?と考えられています。
発達障害は、『気づきにくい・気づかれにくい』障害と言われている。
実際わたしも、ネスケと暮らし始めるまでは違和感を覚えたことはあまりない。
今思い返してみると、逆に特性の部分に対しては『新鮮な反応』として受け取っていたし、その新鮮な反応に惹かれていた。
そんな日常のなかでも、ネスケに対して『気になること』はありました。
「なんで?」「どうして?」と、私の頭の上には?マークがいっぱいになる。
- 言ってもいないことに対して
怒るところ - 出しっぱなし・使いっぱなし
- 黙り込み何も言わない
- 私の発言を違って捉える
- 自分の方がしているのに
私がした時だけ怒るところ
etc.
私が『強く困っている・頭を悩ませてしまうこと』は、上にあげたことだと思います。
ASD(自閉スペクトラム症)の特性と、ADHD(注意欠如・多動症)の特性が関係していると知ることで私たちの考え方は変わりました。
- 気になることの原因が特性と分かった
腑に落ちたという想い - 特性からの困りごとだとわかった
(適した対応を知ることができた)
その困りごとや悩みの原因が『特性』と分かってからは、腑に落ちたという想いと、適した対応を知ることによって少しずつ困りごとや悩みを減らすことができました。
それでは、それぞれを詳しく書いていきます。
【今回の記事の内容】
- ネスケとの日々で気になるところ
『気になることの様子』 - 気になるところは
『どんなところが気になった?
どんな特性だったか』 - 気になっていることに対して
『私とネスケがしている工夫・対策』
気になる事はだいたい「特性」に当てはまった
ネスケとの生活は、喧嘩多め、困りごと多めです。
そんなネスケとの日々で、私が気になっていることも多い。
なんでそんな事を言うの?
なんで何も言わないの?
なんで?
- 私は何も言っていないのに
「なんで怒っているの?」 - 使いっぱなし・出しっぱなし
「なんで元に戻さないの?」 - 私はそんな事を言っていないのに
「なんでそう捉えるの?」 - 自分もしているのに
「なんで私がした時だけ怒るの?」
etc.
上に挙げたこと以外にも、たくさん「なんで?」と思う事はあります。
私がネスケとの生活で感じていた『気になっていたこと』は、特性に当てはめることができた。
※特性に当てはまる所があるからといって『発達障害』というわけではありません。
疑いがあると思われる方に対しても、身近な方にとっても『発達障害の特性』にとらわれすぎることは注意が必要です。
ネスケとの生活での困りごとは、喧嘩(時に大喧嘩)に繋がる。
お互いが、適切な対応をとることが重要。
どこまで説明をすればいいかを考える
目の前に居ればあてにしてしまう。
ネスケが、察する事が苦手ということを分かっている私でも
『そうは言っても…。』など期待してしまう。
私とネスケは、休みが合う日が少ないんです。
仕事から帰宅した時に洗濯物が干しっぱなしだったりすると、ため息もでるし、イラッともします。
いつも頼んでいる事なのに
毎回言わないといけないの?
いつも頼んでいることなのに、毎回伝えないと頼み事をしてくれなかったネスケ。
現在では、毎回伝えることはしていません。
ネスケに私が伝えることなく、洗濯物を取り込んでくれている。
『こういう時はこうする』というパターンが増えてきたことも大きいです。
頼むことなくネスケが、自ら動くようになったきっかけがあります。
共働きなのに主な家事は私。
『できることはして欲しいと思うのは当然なのでは?』と思う。
けれど、その事を言う度に喧嘩になる。
俺だって家事をしている!
これ以上やれと言うのかっ!
ネスケが担当している家事は
- 主に夕飯後の食器洗い
(寝てしまい洗えないことは多い) - お風呂・トイレ掃除
(寝てしまい掃除できない日多め、トイレ掃除はほぼしなくなった) - ゴミ出し
(私がまとめたゴミを持っていくだけの日が多め)
という事で、ネスケに視覚的に伝えてみました。
ネスケと私の1日を紙に書き出して見せた
朝起きてから寝るまでの、お互いの様子を書き出しました。
書き出してみると、意外に私の家事は少ないかもしれないと思いましたが。
ネスケよりは、多い事は分かった。
お互いの1日を書き出し、視覚的に確認することがきっかけとなり、ネスケが自分にもできる他の家事へと視点が切り替えられた。
ネスケだけの視点では、ネスケがしていることだけが見えていたようです。
『自分がやっていないことは
誰かがやっている』
気づいていない部分を伝えるようにしています。
(伝え方はメモ書きなど視覚的に)
- ある程度のことは
パターンを増やすことが大切 - 伝えても伝わらない事は
視覚的に伝える - ただし、どちらも時間がかかる
黙り込む旦那は、無関心ではなくフリーズしていた
私が怒っている時などに、ネスケが黙り込んでしまうことがあります。
黙り込んで何も言わないネスケに対して、私のイライラはどんどん強くなります。
私がこんなに怒っているのに
ネスケは何とも思わないの?
とにかくムカつくっ!
その当時は分かりませんでしたが、ネスケが自分の状態を話してくれるようになった。
私の興奮状態(怒声など)によって、混乱からのフリーズしていた。
『何か言ってよっ!』と怒りながら言っている私に対して
- 『何か』が何に対して聞いているのか分からない
- 言葉を発するともっと怒ると思っている
- なにを言ったら良いかが分からない
- パニックを起こしている
- 考えすぎて動けない
ネスケに聞いてみると、他にもフリーズしてしまう時があると言う。
ネスケは私の曖昧な聞き方、しかも怒っている私に対して何を答えればいいか分からなかった。
そして、パニックからのフリーズ。
結果、その場から逃げ出してしまい、私の怒りはさらに大きくなる。
ネスケと一緒にいるようになるまでの私は
『お互いがある程度を察することで、今までの私は会話が成立していた』という事に気づきました。
- 『この前のやつ』
「いつ」の「どれ?」 - 『あれ』
「どれ?」 - 『どうするの?』
「どうするとは?」
会話の前後など、状況が分かれば曖昧な言葉でも伝わることは多い。
けれど、ネスケはASD(自閉スペクトラム症)の特性から
『背景・状況』などを察することが苦手。
今では極力、曖昧な伝え方はしないように心がけています。
一度に何個か質問する事も避けています。
例
『あとで、洗剤詰め替えて?
それと、部屋にあるコップはキッチンに戻してよ?
明日でかけるなら何時に出かける?』
口頭での情報は、入力・処理・理解がうまく働かないので、伝わりにくいです。
情報量が多かったり、強めの口調で伝えるとパニックを起こし、パニックが怒りとして表れる事もおおいです。
- 伝える時は具体的に伝える
- いくつか伝える事がある時はメモ書きして渡す
・口頭では伝わりにくい
・忘れることもある - 黙り込んでいるときや何も言わず
(「もういいっ!」と言う時もある)
その場を立ち去る時は、パニックを起こしているか
フリーズしている時 - 黙り込んでいる事に対して責めない
(ムカつくけど責めない)
ASDはいくつかのタイプに分かれていますが、その中の受動型強めのネスケはフリーズしてしまう事が多いです。
片づけられない・すぐ怒るのも特性だった
ADHD(注意欠如・多動症)の特性も持つネスケ。
気になっていたところ
ADHDの特性の場合
- 片づけられない
(整理整頓ができない) - すぐ怒る
(些細な事でも怒る)
ADHDの特性での困りごとは、他にもありますが。
特に『気になっていた』ところは、この2つです。
片づけたはずなのに、気づくと部屋が荒れている。
「なんでこんな事くらいでそこまで怒るの?」と、些細な事でも激怒するネスケ。
発達障害の特性を調べ始めて、「そうだったのか。」と納得できた。
特に部屋が散らかって困るのは、私だけだったことが本当に困っていた。
私がこんなに困っているのに
ネスケは気にもしてくれない
私のことはどうでもいいの?
ADHD(注意欠如・多動症)の特性『不注意』、『衝動性』から、片づけられない(整理整頓)。
その原因が分かると、気持ち的にも楽になった。
原因が分かった事から、ネスケも私も『工夫・対策』を考える事ができるようになりました。
- 原因である特性を知ることによって
『工夫・対策』ができるようになった - 特性ということを知り
私の気持ちが楽になった
(原因(理由)があると知り楽になった) - 『物の場所を決める』
『ネスケの部屋は片づけなくてもいい』など工夫をするようになった
些細な事で怒ることも特性だった
ネスケと暮らすようになってから数年が経ちます。
ですが、未だにネスケの怒りスイッチが私には分かりません。
『なんでこんな事くらいで怒るんだ?』と、考えても分からなかった。
発達障害の本を、何冊か読んだ私が『怒り』について知ることができたことは、いくつかありました。
ADHD(注意欠如・多動症)の特性と、ASD(自閉スペクトラム症)の特性、他にも認知のゆがみからの怒りが考えられます。
- 衝動性
- 興奮性
- 認知のゆがみ
- パニックが怒りとして表れる
- 嫌な記憶がフラッシュバクする
(タイムスリップ現象) - メルトダウンを起こした
性格なども人それぞれ違うので一概には言えませんが、「なぜ?」と思ってしまう事で怒る時は特性が原因となるところが多い。
ネスケと暮らす中での「なぜ?」と思う怒りは、特性の部分がとても多かったです。
(ネスケが間違って捉えて怒る時が一番多い)
『怒り』というと、ネスケの場合『怒りのメルトダウン』があるので、その時はその場を離れるようにしています。
メルトダウンを起こしている時は、知性・理性・判断能力が低下してしまうため、制御不能の時があります。
いつもは優しいネスケだけど
メルトダウンを起こしている時は
とても怖い(危ない)
- 怒る原因は間違えて捉えている事が多い
- 怒っている時は肯定も否定もしない
- その場を離れることも必要
(メルトダウンの時は特に)
日常生活で妻が気になっていた旦那の事【まとめ】
ネスケが発達障害と分かる前に、私が気になっていたことが『発達障害の特性』だったことが分かった。
原因(理由)が分かったことから、変わり始めたとこも多い。
- 原因が分かり腑に落ちるのを感じた
- ネスケの性格ではない事を知り安心できた
- 原因が分かった事で適切な対応を取るようになった
- お互いが『工夫・対策』を考えるようになった
- 私や2人のことに『無関心』と感じていたところが、「どうすればいいか」ということが分からないという事を知り、私から歩み寄れるようになった。
- 私1人では『無理』ということを受け入れられた。
(カウンセリングなどを受けること)
ネスケが発達障害と診断されて、すぐに劇的に何かが変わった!という事は、何一つありません。
私がネスケの特性を知ったとしても、すぐに適切な対応をとれたわけでもない。
ただ、発達障害の事を調べるようになり、特性を知る事で気持ち的に楽になった事は確かです。
ネスケは診断されて3年が経った頃から、特性と向き合うようになりました。
それまでは発達障害という事を受け入れることに時間がかかり、二次障害なども起こした期間もあります。
本人が困りごとを感じ、生きづらいと感じながら過ごしてきたとはいえ、いざ「発達障害です。」と言われると。
『腑に落ちた』という想いと『何かの間違いではないのか?』という想いがあったのだと思います。
(実際「検査が間違いだったのでは?」と言っていた)
それぞれの困りごとは、その特性やその人によっての適切な対応を取ることが大切なんだと実感しています。
特性にとらわれ過ぎず、ネスケに合った対応を模索しています。
- ある程度のことはパターンを増やすことが大切
- 伝えても伝わらない事は視覚的に伝える
- いくつか伝える事がある時はメモ書きして渡す
・口頭では伝わりにくい
・忘れることもある - 黙り込んでいる事に対して責めない
(ムカつくけど責めない) - 『物の場所を決める』
『ネスケの部屋は片づけなくてもいい』など決める - 怒っている時は肯定も否定もしない
- その場を離れることも必要
(メルトダウンの時は特に)