発達障害(ASD+ADHD)と
診断されているネスケです
妻のネスケ子です
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ネスケとネスケ父(以下お父さん)は、とても似ている。
『同じ特性を持っている』と、ネスケが通院する病院の心理士さんも言っていた。
ネスケの様子を聞いていると、お父さんと全く同じ!
親子で似ているわ。
ネスケ子ちゃんも大変よね。
確かにお父さんと似ているけど、ちょっと違うんだよね。
どう違うかを上手く説明できないけど…。
ネスケとお父さんが同じ特性を持っていても、どこか違うと感じるのは
タイプが違うからかな?
それとも性格が違うから?
どちらも正解な気がします。
タイプも違うけれど、性格によってまた違う。
タイプというのは、ASD(自閉スペクトラム症)はいくつかのタイプに分かれています。
そして、そのタイプによって強く目立つところが違う。
ネスケは、『受動型』強めですが、少し『尊大型』と思えるところもある。
お父さんは、発達障害の検査を受けてはいないので発達障害とはハッキリとは言えません。
ですが、発達障害だとわたしもネスケも良く話をしています。
そしてお父さんは『積極奇異型』か『尊大型』の特徴がみられる。
他の記事にも書いてきましたが
『積極奇異型』と『尊大型』の特徴を持っている方は、モラハラと思われる言動が目立つ印象があります。
(あくまでもわたしが感じている印象です)
積極奇異型の目立つ特徴を簡単に言うと
自己中心的で感情的、そして一方的なコミュニケーションを続ける
相手の反応は気にせず(相手の反応は見ない、見れない)、自分が関心あることを一方的に話し続ける。
思ったことを全部口にしてしまうこともあります。(めちゃめちゃある)
自分の言動によってトラブルが起こったとしても、自分に非があるとは思わない。
(自分がトラブルの原因だとは思わないのも特徴)
今回は『積極奇異型』の特徴をネスケ父の場合として書いていきます。
前半・後半に分けていきます。
この記事は前半です。
- 受動型ってどんな感じなの?前半
「無関心」とも思える受動型の主な特徴を書いています。 - 受動型ってどんな感じなの?後半
受動型の特徴をネスケの場合として書いています。 - ASDのタイプ『尊大型」の主な特徴について
尊大型の主な特徴を書いています。 - 【ASDタイプ】尊大型のいくつかの特徴と対応
ASDの特性のどの部分かという事と、対応について書いています。
それではそれぞれの特徴を、詳しく書いていきます。
積極奇異型の主な特徴は「自己中心的」に見える
上のイラストにある特徴は、ネスケ父の場合としての『積極奇異型』の説明です。
そしてわたしが調べた『積極奇異型』の特徴は、つぎのとおりです。
改めて見てみると、ほとんどネスケ父に当てはまりました。
ASD(自閉スペクトラム症)には、基本となる3つの特性があります。
ASD(自閉スペクトラム症)の基本となる3つの特性が、タイプによって表れ方が違うのが特徴です。
例えば『人とうまく関われない』場合
「受動型」タイプの方は、常に受け身になってしまう
「積極奇異型」タイプの方は、自分から関わっていくが一方的な関わり方
ネスケのお父さんの場合は、周りから見ると「わがまま」という印象が強い。
わたしだけがそう思っているのではなく、お父さんに似ているネスケ自身も、もちろんネスケ母も言っています。
わがまま=自己中心的です。
自分の言いたい事だけ話しますが、話し終わったとしても相手の話は聞きません。
お父さんは自分が話し終わった時点で、その話は終わりになるんです。
話をちゃんと聞いてくれることは、かなり少ないです。
話し始めてもすぐに遮られます。
自分の言いたいことを言った後は、もう話は終わり。
話し合いというより、お父さんの考えだけ話して終わる。
- 意見などに対して感情的になる
(ネスケは意見を言われると「自分を否定されていると思ってしまう」から攻撃してしまうと言っていた) - 相手に対しては遠慮なく思ったことを全部言う
(悪気はない、正しいことを言っていると思う) - 相手の反応を気にしない
(相手の気持ちを想像できない)
相手の反応を気にせず遠慮なく自分の意見を言う様子は
『典型的な積極奇異型の特徴』です。
ただ、この遠慮なく言ってしまうことには『悪気はありません』
(「悪気がない」というのは、全部のタイプに共通しています)
『自分は正しい(本当の)ことを言っている』
「自分にとっては正しいことでも、相手にとっては正しいことではない」という考えがないとも思えます。
- 相手の立場に立つことができない
- 相手の気持ちを想像することができない
この部分は『想像力の障害』からくるもの。
自分を客観視することができないという特性もあるため、相手に原因あると思っていることを自分もしているという時も多々あります。
一般的には、相手が傷つかないように(関係を壊さないようになど)ストレートには伝えないことでも、積極奇異型タイプの方は自分の思ったことを全て口にしてしまう。
そのことが原因となり問題が起こったとしても(喧嘩や相手が傷ついたなど)、相手に原因があると思っています。
この部分が『モラハラ』とも思えてしまう言動に繋がる。
- 相手の立場に立つことが苦手
- 相手の気持ちを想像することが苦手
- 察することが苦手
積極奇異型タイプのコミュニケーションは「一方的」
一方的なコミュニケーションをとることが目立つのが『積極奇異型』タイプ。
発達障害の特性を調べると「人と関わるのが苦手」とよく目にしますが。
積極奇異型の方は『人づきあいが得意』と思っている方も多く、人と積極的に関わっていきます。
お父さんの場合も、知らない人にも積極的に話しかけます。
けれど、一方的に自分の話を続ける事がとても多い。
お父さんと話しているときは、わたしは全く話せないと言っても過言ではない。
(相槌はさせてくれるけど、相槌でさえ聞いてくれていないかも)
- 相手の反応を気にしない
- 相手の話を聞かない
- 自分の話したいことだけ話す
お父さんとの会話は、いつもこんな感じに進んでいく。
ネスケやお父さんが、わたしの発言を間違って捉えるということが多いんですが。
その時の2人は、こちらの言い分も聞かずに感情的になってしまいます。
ネスケもそうなんですが、わたしの発言を間違えて捉えて感情的になります。
お父さんも同じように、とっても感情的になる。
わたしが一言も言っていないことに怒るので、こちらとしては「???」となってしまう。
「そんなこと言ってないよ?」という言葉も一切聞いてくれないので、本当にこういう時は困るという気持ちしかないんです。
間違えて捉えてしまうのは『認知のゆがみ』の部分もあります。
※『認知のゆがみ』についての記事
間違えて捉えること以外にも、お父さんの考えに対しての意見などにも感情的になります。
お父さんの考えがみんなの考えとなる。
なぜなら、他の意見を聞かないから。
意見やお父さんの考えを否定するようなことに対して、とても感情的になることから家族は何も言えなくなっていきます。
(主にお母さん)
※『自己中』と思われる部分ですが、尊大型の特徴にもあるようです。
『尊大型』の特徴の1つに
◎自分の価値観だけで判断し、その自分の価値観から外れる事に対して、非難したり排除するというものがあるようです。
- 自分の話したいことだけを話す
- 意見や否定などは一切聞いてくれない
- すぐに感情的になる
感情的になる、すぐ怒るというのは他の特性が関わっていることもあります。
思ったことを全て言ってしまう
悪気なく思ったことを口に出してしまうのも『積極奇異型』の特徴です。
悪気がない言動でも、相手が傷ついてしまうはある。
ネスケの言動に対してわたしが「傷ついた!」と、悲しんだり怒ったりするとネスケは「悪気はなかった」と言います。
ネスケに悪気がなくても
わたしが傷ついたことは変わりがない。
お父さんも同じく「悪気がないけれどストレートな発言」をします。
お父さんは何でも思ったことを言うから一緒にいるときに困る。
傷つくことも言うけど、気持ちは良い人なのよ。
悪気はこれっぽちもないの。
長年一緒に暮らしているお母さんは、お父さんの「思ったことを全部言ってしまう」ことに困ってはいるけれど、「悪気がない」ということを理解している。
時には傷ついたり問題になったりすることはあるけれど、お母さんが上手くフォローしている。
(誰かを不愉快にしてしまった時には、お母さんが相手のフォローをしている)
わたし自身も、お父さんから言われた忘れられない言葉がいくつかあります。
- 「ネスケ子ちゃんは家族じゃないから、本を読まなきゃ支えられないよな。」
お父さんには全く悪気はなかったみたいですが
わたしは「どういうこと?」と、フリーズ。(笑)
未だに「どういうこと?」と思いますが、きっと言葉のままなんだろうと思います。
ちなみに、お父さんはその時に貸した本は読んでいません。 - 「彼女さんが変な病院に連れて行ったから、そんなことを言われたと俺は思ってる。」
ネスケが発達障害と診断されたことを、ネスケ家にカミングアウトしたあとの話です。
(まだこの頃は結婚していませんでした。)
ネスケが発達障害ということの理解ができず、「彼女が変な所に連れて行ったから。」と変換されたとわたしは思っています。
それほど親しい間柄ではなくても、プライベートな話をすることがある。
距離感が近いというのも、「積極奇異型」の特徴に挙げられています。
尊大型タイプの方は家族だけに威圧的な言動を取るけれど、積極奇異型タイプの方はある意味誰にでも変わらない。
思ったことを口に出してしまうのは、『相手の気持ちを想像できない(想像力の障害)』という特性からくるものです。
- 思ったことを口に出してしまうが『悪気はない』
- 相手の気持ちを想像することができない
(相手の立場に立つことが苦手) - 気持ちのような目に見えないものは想像できない
(思い浮かべる事ができない)
会話のキャッチボールができない
お父さんの発言は『否定と、自分本位の言葉』が多いです。
- 相手の言葉を聞き入れる前に『否定』
- 相手に合わせず自分本位
『会話のキャッチボールが出来ない』という発達障害の特性を良く目にしますが。
このボールの投げ方は
『わざとではない(悪気はない)』
本人は、一方的に投げていることも、ボールを投げ返していないことにも
『気づいていない』
気づいていないというより
『気づけない』という言い方がしっくりきます。
現在のネスケは、日々の出来事や感じたことなどを書き出すことによって気づきがありました。
日記に近いものですが、気づいた時などにノートに書き出しています。
書き出したものを見返すことによって、自分のことを客観視できる。
お父さんに「気づいていないこと」を伝えたとしても、そのことを受け入れることはありません。
積極奇異型の方は、受動型の方と比べると「困りごと」を感じることが少ないようです。
自分の言動から問題が起きたとしても、自分に原因があると思いにくいのも積極奇異型の特性。
- 会話のキャッチボールができない
- ボールを投げ続けている事に気づかない
- 気づきにくいことも特徴
積極的に人と関わっていく
ネスケの場合は、人と関わることが苦手です。
自分から関わっていくという事は、ほぼありません。
積極奇異型と思われるお父さんの場合は、自分から関わっていきます。
初めて会った人でも知らない人でも、自分から躊躇なく話しかけていきます。
本人は『人づきあいが得意』と思っているし、人づきあいに関して問題を感じていない。
お父さんは誰とでも話すけど
一緒にいる私はヒヤヒヤしているの。
「それは言わないで!」っていうことも、失礼な発言もするから。
お父さんの会話の、どんな部分がヒヤヒヤするのかというと
- 思ったことを口に出す
- 相手の反応に気づかない
- 自分の話したいことだけ話す
- 自分のペースで話す
- 話がずれていく
お父さんは、自分の言動が原因で相手が不快になったことには気づきませんが、一緒にいるわたしやお母さんは気づくのでヒヤヒヤします。
初対面の人に対しても距離感が近いので「そんなことまで話していいの?」ということまで話すこともあります。
- 積極的に人と関わっていく
- 人づきあいは得意だと思っている
- 一緒にいる人は発言にヒヤヒヤする
感情的になりやすい
『感情的になりやすい』というのは、本当にそのまんまです。
意見や否定とも思える発言に対して、すぐムキになります。
お父さんに言っても理解してもらえないし、すぐムキになる。
声を荒げて「そんなことあるかっ!」って言うから、わたしはもう何も言えない。
普段はお茶目で優しいお父さんですが、話が通じないことも多い。
そんな時は、感情的になり声を荒げることもあります。
結婚前にネスケが「お父さんは亭主関白」と言っていました。
自分の考えが正しいと頭から相手を否定することがあるので、余計に亭主関白と思えるのは間違いではないですね。
人それぞれの考えがあるということは理解していても、自分の考えを『否定』されたと思うのではなく、ネスケと同じく『自分を否定された』となるのかもしれません。
他にも『感情表現が大げさ』という特徴もあるので、感情的になる様子も大げさです。
周りの人からすると怒っていると思っても、案外本人は怒っていないことが多いです。
(お父さんとネスケの場合は、怒っていると思っても起こていないことが多い)
自己中心的に見える
一言で、自己中心的な人です。
お父さんのことを知っている人は、みんな声をそろえて言うでしょう。
自分の要求がある時だけ人と関わるところがあります。
ネスケ曰く『今のお父さんは丸くなった』
以前は、もっと自己中だったようです。
ネスケ母からこんな話を聞いた事があります。
友達が家に来たので、ネスケ父の仕事部屋に呼びに行くと…。
時間を決めていたけれど、仕事を始めていたそうです。
ネスケ母は、とても困ったし人を待たせるのがとても嫌いなネスケ母…。
自分で呼んでおいて信じられないでしょっ?
こういうことが本当に多かった。
今でも変わらないけど。
【ASDのタイプ】積極奇異型の主な特徴(まとめ)
発達障害と診断されているネスケと、似ているけどどこかが違うお父さん。
どこが違うか説明できないけれど、ASDのタイプが違うことと、性格が違うことが理由だと思います。
ネスケは『受動型』強めの『尊大型』がチラホラ
お父さんは『積極奇異型』強めの『尊大型』チラホラ
積極奇異型の特徴を書いてきましたが、簡単に説明すると
人と積極的に関わっていくが、関わり方は一方的で自己中心的
- 相手の気持ちを想像できなず失礼な言動も多い
周りの状況なども見る事ができない。
「自分は正しい」という、自分の事を客観的に見る事が出来ないという部分が大きい。
何か問題が起こった時などにも、「相手に原因がある」と思ってしまいます。
積極奇異型の方は、受動型の方に比べると『自分が発達障害かもしれない』という「困りごと」がない方が多い。
お父さんを見ていても、困りごとを感じていない。
ネスケと同じところがあることを分かっていても、「自分も発達障害かもしれない」とは思わない。
同じことをしていても「俺は困らない、なんでそれで困るんだ?」と言います。
伝えても気づくことは難しいのかもしれません。
お父さんの場合は、年齢的に難しいということが大きいですが、それでも今までも困りごとを感じてこなかったことが「気づきにくい」ということを語っています。
いくつかに分かれてはいますが、必ずしも1つのタイプの特徴だけ持っているというわけではなく、2つ以上のタイプが混合しているということの方が多いです。
当事者の方もサポートする側の方も『このタイプだっ!』と、思い込むことは強い偏りの原因にもなってしまうので『この特徴もあるな』という感じで対応の参考程度に知ることが良いと思います。
ずっと1つのタイプというわけではなく、違うタイプに変わるという事もあります。
ネスケと出会った当初の事を思い出してみると、その頃のネスケは『受動型』の特徴が強かったと思いますが、今では『受動型』『尊大型』の部分が出ています。