私の旦那(ネスケ)は、30歳の時にASDとADHDと診断されました。
検査を受けた時は『発達障害』という言葉も知らず、「アスペルガー」という単語しか知らなかった。
ネスケ自身が検査を受ける事を決めて「アスペルガー」かどうかを調べる為に病院へ行く事になり、その病院にて『発達障害であり、その中のASDとADHD』と診断されました。
ASDと、ADHDには、いくつかの特徴があります。
ASD(自閉スペクトラム症)
◎社会性の障害
人とうまく関われない。関わり方が独特。空気を読んで臨機応変な対応をするのが苦手など
◎コミュニケーションの障害
一方的に自分の事ばかり話したり、失礼な事も気にせず口にしてしまう。冗談が通じないなど
◎社会的想像力の障害
他人の感情や、経験した事がない事を想像できない。こだわりが強い、興味がない事には関心を示さないなど
ADHD(注意欠如・多動症)
◎不注意
ケアレスミス、忘れ物失くし物が多い。整理整頓が苦手など
◎多動性
落ち着きがなく、じっとしていられない。手や足をそわそわ動かしたり、静かにしている事が苦手
◎衝動性
順番を待てなかったり、せっかちだったり、思いつきで行動したり、衝動買いなど
※アスペルガー症候群ですが、現在はASD(自閉症スペクトラム)に分類されております。
発達障害には、ASD、ADHD以外にもLD(限局性学習症)があります。
今回は、ASDとADHDについての記事となります。
ASDとは?その特徴とは?
アスペルガー症候群と言われていた障害は、(自閉症スペクトラム)という概念で統一されました。
ASD=自閉症スペクトラムですが、基本的な3つの特性があります。
各特性を簡単に説明すると、こんな感じです。
(人とうまく関われない。関わり方が独特。空気を読んで臨機応変な対応をするのが苦手など)
◎コミュニケーションの障害
(一方的に自分の事ばかり話したり、失礼な事も気にせず口にしてしまう。冗談が通じないなど)
◎社会的想像力の障害
(他人の感情や、経験した事がない事を想像できない。こだわりが強い、興味がない事には関心を示さないなど)
これらの特性をネスケの場合としてみると
・状況を見る事が出来ない
この2つの特性から
『ネスケ子がどうして怒っているか分からない』と、頭を悩ませることが多いです。
誰にでもある事かと思いますが、明確に理由を伝えたとしても
「それでどうして怒るのか分からない。」という事もあります。
〇コミュニケーションの問題とは違うかもしれませんが、ネスケには例え話が通じません。
何かを説明する時にたとえ話を出してしまう私には困りごとです。
これは、ASDの特徴の『想像するのが苦手』という事に繋がるのかもしれません。
〇『自分の好きな事』や『興味のある事』に対しては、周りが見えなくなるほどに熱中します。
過集中になってしまいます。過集中はASDにもADHDにも見られる特性の様です
〇こだわりが強いですが、ネスケを見ていると
言葉や、工程などにこだわりが強く出る事があります。
その事に対して『自分のやり方』があります。
これは、こだわり(固執性)からのマイルールです。
強いこだわり (固執性)
ASDの特性の1つに『固執性』というものがあります。
この特性を持つ発達障害の方は周りからは
- 融通が利かない
- 頑固
などと思われる事が多い。
強いこだわりというのは、一般的な「こだわり」とは少し違う。
思考の切り替えや、視点を変えるなどの「心の移動ができない」と『大人の発達障害生きづらさへの理解と対処』という本には書いてありました。
同じやり方にこだわるのは
『いつもと同じ』という事が、安心できるから。
想像力の欠如という特性から、変化が起こった時にどう対処していいか分からない。
いつもと同じ事に変化が生じると、パニックを起こすこともあります。
そのパニックは、『怒り』として表れる方も。
ネスケの場合は、想定外の事が起きるとパニックを起こしますが、そのパニックは怒りとして表れます。
ASDはいくつかのタイプに分かれているようです。
その記事もあるので、『ASDカテゴリー』をお時間のある時などに覗いてみてください。
ADHDとは?その特徴とは?
ネスケが作成した図を載せたいと思います。
というか、この記事に載せている図というか画像はネスケが調べて図を作成!
だいたい、発達障害のこういう特徴を見た人は
『え?こんなの誰でもあるよね?』となる人がいると思うんですが。
私も、当てはまるのでは?と思ってしまいます。
ですが、ADHDの特性がある方は、日常的にこれらの事が起こり日常生活に支障が出ています。
気をつけているのに、どうしてもこうなってしまうというのが『障害』の部分だと思います。
これをさらに詳しく書いていくと。
※ちなみに、この図もネスケが作成しました。
そして、自分に当てはまるものを書いたようなので(笑)
※ネットや本などで調べると特徴は他にもあります。
あくまでも、この図に載っているものはネスケに当てはまる特徴です。
ADHDの特性により困るのは、ネスケの場合は『不注意』が多いです。
忘れ物やなくし物など、不注意は仕事中でのミスにも繋がります。
忘れ物やなくしものが多い
ネスケは、とにかく物を失くします。そして、忘れ物が多い。
ある日、仕事に必要な物をその前の日に営業バッグに用意していました。
ネスケは基本、私より早く出勤しますが、私が出勤準備をしていた時に、ネスケから電話が。
『ネスケ子…。営業バッグ忘れた。』
えっと、営業バッグに準備して、営業バッグを忘れるって…。
というより、手ぶらで出勤て…。
この時、私はネスケに届けて遅刻しそうになりました。
日帰り温泉に行けば、そこに財布を忘れる。
結婚前、まだ付き合っている時には、財布を持ってくるのを忘れた事なんて何回あったかわかりません。
ミスが多い
ミスが多いというのは、仕事で頻繁にミスをするようです。
これは、今は減っています。(本人談)
なぜなら、これはまたの機会に詳しく書きますが。
発達障害と診断されて半年くらいたった頃に『ストラテラ』という薬を服用するようになったから。
この『ストラテラ』は、ADHDの症状を緩和させるという感じの薬です。
薬といっても、飲んでいれば治るという薬ではないです。
ただ、この薬のおかげで不注意は減ったようです(本人談)
こんな感じのミスがあります。
◦整理整頓が苦手
整理整頓ですが、ネスケは整理整頓が苦手です。
初めてネスケが一人暮らししている部屋に行った時は、引きました(笑)
タバコの吸い殻の詰まったペットボトルが、部屋に何本もあり、服の山があり…。
休みで部屋を片付けたと、どや顔で言っているネスケには悪いですが引きました(笑)
掃除していない状態を想像したくない…。
最近は、休みの日に掃除をしてくれる事が多くなりましたが。
ソファーの上に、片づけなければいけない物が全部乗っている状態で掃き掃除&掃除機をかけてくれます。
なので、ソファーの上にある物を片付けるのは私の仕事です。
ネスケ曰く『何をどこにどうやって片づけるか想像もできないし考えられない』
私の知人に発達障害の疑いで検査を控えている女性がいますが、彼女も整理整頓(掃除)が苦手です。
彼女は結婚をしていて子供が一人いますが、毎日のように旦那さんに「部屋を片付けろ」と怒られていると言っていますが、彼女も
「どうやって片づけたらいいかわからない」と言っていました。
ネスケと発達障害の疑いのある知人の女性が言っている事で共通している事が二つあります。
「なにをどうやって片づけたらいいか分からない」
「物を捨てられない」
これは、ADHDの特徴。
気が散りやすく集中できない
これは、仕事中のことでしょうか?
一緒に居る時には、あまり気にならないですが。
好きなこと以外は、集中できないかもしれないです。
マルチタスクが苦手という事もあります。
感覚過敏のある方だと、音や光などの刺激により集中できないという事があるようです。
ネスケも多少なり感覚過敏があるようです。
瞬間湯沸かし器(短気)
ネスケの怒りどころは、未だに分からないです。というくらいに、急に怒ります。
ADHDの特性を持つ方は、ワーキングメモリが小さい。という事を目にする事も多いです。
このワーキングメモリが小さいけれど、小さい物が複数ある感じらしいです。
ワーキングメモリが小さい事を補うために、小さい保存を分散させている。
分散はさせるけれど、同時に保存を見る事が出来ない為に、保存したものが全て中途半端になる感じと、【睡眠専門医渥美正彦医師】のYouTube動画にありました。
そして、ワーキングメモリが小さいけれど、『感情のメモリ』も小さいと説明されていました。
この感情のメモリの中の、『ネガティブ問題』も小さいために
『すぐにいっぱいになって、ボンッ!と爆発する』というイメージらしいです。
爆発前の感情を処理する事が苦手だから、爆発してしまう。
この説明で言うと、私のネガティブ問題のメモリはネスケに比べて大きいので、ネガティブな感情が溜まっていく間に、前に保存された感情を上手く処理しているので、爆発までには至らないという事だと思います。
思ったことをすぐ口に出す・思ったらすぐ行動する
思ったことがあっても
『これは言えないよな』ってなるところを、ネスケは言っちゃいますね。
傍に居る私は、ドキドキします。
「言わないでよ」って思う事は、思いつく限り先に言わないでと伝えておきます。
ネスケは、めんどくさがりだと思いますが、行動力はあります。
動いてほしいと私が思っている時にも、その行動力が欲しいです。
自分が非効率的だと思う事に対しては動きませんが、自分が効率的だと思った時の行動力はすごい。
寄り道はするけれど、わざわざでかける事はしません。
ですが、この効率的な考えと言うのも
いわば「マイルール」だと思います。
なので、ネスケが休みで家にいる時に頼もうとすると
「仕事の帰りに寄って来ればいいじゃん」と断られてしまいます。
が、なにか思いつくというか思うと「今からやる!」となってしまい。
私が戸惑う事もちらほら。
特徴(特性)を、知る事は対策に繋がる
ネスケもそうですが、自分の特性を知る事はとても大切な事だと思います。
それは、サポートする側の方にとっても同じです。
私の場合で言うなら、今まで「悲しい」とか「寂しい」と感じていたネスケの言動が、特性からの物だと知ることによって、気持ちが楽になったという事と、ネスケへの対応も変わりました。
ですが、ADHDの特性は今でも困っています(笑)
どうやってもここだけは、困り事というかムカつきというか(笑)
変わらずにあります(笑)
ですが、ネスケ自身が自分の特性を知り、それに対して対策を考えたり私にも「ここだけはどうしてもダメみたい。6割は出来るように頑張る。」と、一言添えてくれるようになったので、私も残り4割をやろうという気持ちになりました。
どんな所が問題になるか、どんな解決策があるか。
それを、見つけるのも当事者やサポートする側の生活していく上で必要な事だと、発達障害の旦那と暮らす私は思っています。
ですが、どうやってもムカつく事はありますし、どうやっても困る事はあります。
その部分は「障害」という言葉により受け入れられるようになりました。
私には「個性」という言葉では、受け入れきれない部分がどうしてもあります。
言葉だけの事ですが、気持ち的な問題ですが、それが私にはとても大事な部分だったのだと思います。
ASDの特性のこだわり(固執性)や、察する事が出来ないという部分も特性を知ることによって、対応が変わってきました。
ネスケも「気づき」が出た事により、衝動的に攻撃するという事が少なくなってきている気がします。
相手を変える事が出来ないなら、自分が考え方や対応を変えるという気持ちにもなりました。
ですが、無理は良くない…。