発達障害(ASD+ADHD)と
診断されている旦那ネスケです
妻のネスケ子です
私たちの紹介は
コチラ
ネスケと一緒に暮らすようになって
『良く寝る』ネスケにびっくりしていました。
そして毎日「疲れた」と、ぐったりしているネスケに呆れていた。
残業がある日はもちろん、早く帰宅した日も、休みの日でさえ
「疲れた…。」もしくは「疲れが取れない。」と言う
なんでそんなに疲れやすいの?
ただのナマケモノ?
病気?
寝すぎじゃない?
そのうち、寝てばかりいるネスケを見ては「イラッ!」とするようになる。
その後、ネスケが発達障害の検査を受け「発達障害と診断される」
ASDの特性、ADHDの特性、どちらも疲れやすい事を知りました。
上に挙げたこと以外にも『感覚過敏』がある方は、様々な刺激により疲れやすいです。
休日や家にいる時など、パートナーが寝ている姿を見ているだけでイラッとしてしまいますよね。
今でも私は「イラッ!」としてしまう時があります。
ですが、以前よりはイライラする事が減りました。
- 原因を知り、適した対応ができる
- 良い意味での諦めができるようになった
- 過集中の場合は『声掛け』などをする
- 本人が『疲れ』に対して鈍感なので、休むことを促すようにする
(アラームなどを活用)
適した対応や、良い意味での諦めができるようになったことが
『2人の生活を大きく変えました』
それでは詳しく書いていきます
疲れやすい原因【発達障害の特性】
旦那ネスケは、発達障害の特性から人一倍『疲れやすい』
疲れやすい原因は、いくつかあります。
- 過集中による疲れ
- 周囲に適応しようとする疲れ
(自分の言動に気をつけているための疲れ) - 適当にができない為に疲れる。
(完璧主義) - 睡眠不足
(ADHDの方のなかには何らかの睡眠障害がある方がいる) - 衝動性による疲れ
- 感覚過敏から疲れやすい
(音や光などの刺激により疲れる)
etc.
ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如・多動症)の特性による疲れですね。
他にも、発達障害の方の中には、感覚が敏感な方がいます。
- ASDの特性が強く出ている方は、仕事や学校などの『人間関係』に疲れる事が多い。
- ADHDの特性が強く出ている方は、衝動性、不注意からの疲れと、他にも睡眠に何らかの障害がある方が多いので睡眠不足からの疲れ
- 感覚過敏がある方は、五感を過敏に感じてしまうためのストレスなどから疲れやすい
過集中による疲れ
発達障害の特性から、1つのことに集中しすぎてしまう状態を『過集中』と言います。
過集中が切れたあとは、反動として無気力になってしまう傾向がある。
その反動は、虚脱状態として何もできないほどぐったり。
ネスケが、過集中になった後は果てしなく寝ます。
仕事がある日は、帰宅してすぐに寝る。
そして、休みの日は一日寝る。
過集中後の睡眠時間は、10時間以上になります。
その状態は、2日程度の時もあれば、1週間程続く時もあります。
そんな過集中の反動を、私が見ていて思うのは
『フルパワーで動いていたものが、突然スイッチを切られた感じ』です。
パタリと動かない(動けない)感じ。
- 過集中の時は『声掛け』などをして、休憩をとるように促す
(本人もアラームなどをかけて休憩をするようにする) - 虚脱状態は数日続く時もある
周囲に適応しようとする疲れ
ASD(自閉スペクトラム症)の基本的な3つの特性として分かれていますが、その中の1つに『コミュニケーションの障害』があります。
- 状況を察することが苦手
- メタメッセージを読み取れない
- 思ったことをそのまま口に出す
etc.
円滑にコミュニケーションをとることが、特性から難しい。
ネスケの場合は
『相手がどんな理由で不愉快になっているか分からない』
しかし、『理由は分からないけれど、空気が変わったことは分かる』
人を不愉快にしない為に、周囲の空気を読もうと無意識にしていることがあります。
そのため、『必要以上に自分の言動に気をつける』ということに、神経をとがらせて接しています。
ネスケを見ていると、職場の人や、友達といるときに「こうあるべき」という自分の理想の接し方を探るところもあります。
- 大げさに言うと『人と接するだけで』疲れてしまう
- 人と接しているときは『人一倍神経を尖らせている』
適当にができない為に疲れる。【完璧主義】
”0か100か” ”白か黒か”
物事を『白か黒か』どちらかはっきりさせないといられないこと。
これが『完璧主義』に繋がります。
『100%でなければ意味がない。』と、思ってしまう。(思い込んでいる。)
例えば、自分が一か所失敗しただけで(間違えただけで)
「これは、もうだめだ。完成しない。」
そのために「適当」に、終わらせることができない。
自分が納得するまで、作業などを続けてしまうことが原因で疲れてしまう。
- 「適当」ができずに疲れてしまう
- 適当なところで止めるように声掛けなどをする
(時間を決める、ある程度の目標を決めるなど)
白黒思考に関しての記事
ADHDの方は『睡眠』に何らかの障害がある
過集中からの睡眠不足もありますが、他にも睡眠不足になる原因があります。
ADHDの特性を持つ方のなかには「睡眠」に何らかの問題がある方が多い。
2012年にカナダのADHDの専門家の方(Umesh Jain)が、いくつか論文をあげています。
それによると、大人のADHDの方の60%~80%が『日中の眠気、不眠症、睡眠相後退症候群、睡眠不足、むずむず脚症候群、睡眠呼吸障害』などの、睡眠障害の症状があるようです。
ただ、ADHDと睡眠障害の関係の性質の理解と言うのは、不明の様です。
令和2年に、浜松医大のグループ研究のニュースを目にしました。
ADHDの日中の眠気には、遺伝子が影響している可能性が大きいという研究結果を、米国の精神医学雑誌で発表したというニュース読みました。
神経伝達物質「ドーパミン」に関与する遺伝子変化が、睡眠障害とADHDに共通していることも分かったようです。
この記事には、ナルコレプシーとあるので、眠気が残っている原因はまた違うかもしれませんが、遺伝子的な事なのかもしれません。
ADHDの方が日中に感じることの多い眠気は、体質として遺伝子の影響である可能性が高いことが示されたというものです。
この研究結果は『米国の精神医学誌で発表した』と、新聞記事にありました。
今までは『不規則な生活(ADHDの特性による生活習慣)が原因ではないか?』と、多く言われていましたが。
この研究結果により、遺伝子の影響もあるのではないか。と、これから先もっと詳しく分かっていくのだと思います。
- 周りからすると十分に睡眠がとれているように見えても『睡眠が足りていない』こともある
- よく眠れる環境を作ることや、休憩時間などに仮眠をとることを勧める
(過集中のときなどには自分の意志で休憩を取ることが難しい場合が多い)
衝動性による疲れ
衝動性ですが、行動だけではなく、感情にも衝動性がみられます。
- 思いつきで行動する
- 瞬間湯沸かし器のようにすぐ怒る
- 感情のコントロールができない
etc.
時間の管理も苦手なので、予定をいっぱい入れてしまい疲れることも多い。
- スケジュール管理を心がける
- アンガーマネジメントなどで瞬間湯沸かし器の予防をする
衝動性についての記事
感覚過敏から疲れやすい
ASD(自閉スペクトラム症)のある方のなかには、『感覚過敏』が起こる方がいます。
五感と言われる『視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚』の5つの感覚。
その五感を過敏に感じてしまうのが、『感覚過敏』。
発達障害は『脳の機能の一部がうまく働いていない』とされています。
外からの刺激を脳が受け取った時に、脳が異なった捉え方をしてしまう。
脳の『受信・伝達・理解』がうまく働かず、過剰な反応をする。というのが『感覚過敏』
人によって受け取る感覚は様々です。
感覚過敏が起こってしまう方は、少しの刺激(光や、音、臭いなど)も日常生活に支障が出るほどの苦痛となってしまいます。
些細な刺激でも『苦痛』と感じるほど。
苦痛を感じるほどの刺激が『ストレス』となり、そのストレスが疲れへと繋がります。
耳からの刺激の場合は、ノイズキャンセリング機能つきのイヤホン(ヘッドホン)をつける。
目からの刺激の場合は、サングラスや完全遮光カーテンをつかいストレスを減らすことが大切です。
ネスケの場合は、光などの刺激が苦手。
対策としては、ネスケの部屋のカーテンを完全遮光カーテンに変えました。
ネスケの部屋のカーテンは、というオーダーカーテンを取り扱っている【MUTUKI】で購入しました。
我が家の完全遮光カーテンは、既製カーテンを購入。
カーテン・インテリア通販「MUTUKI」。
送料無料、翌日出荷商品あり、アフターサービス付きで安心購入。
- 過敏からのストレスを減らすことが、疲れを減らす方法
「人一倍疲れやすい」原因のまとめと【疲れることへの対策】
毎日のように「疲れた」と言っていたことに対して「イラッ!」としていたわたし。
「疲れ」の原因が、発達障害と分かったことで対策する事ができた。
対策をすることによって、『私のストレス』を減らすことになりました。
ネスケの「疲れ」を減らすためには
上にあげたようなことを、ネスケも私も心がけています。
発達障害の方は「自分の状態」に気づきにくいようです。
例えば「疲れていることが分からない」ということから、気づいたら倒れている。
周囲の人が、当事者の方の「疲れ」や状態に気づくことが必要となります。
私がしていることは、それほど多くはありません。
常にネスケに対して気をつけているわけではなく、気づいた時に声かけをするなどしています。
時にはサポートすることはありますが、どちらかだけに負担がかかることは避けるようにしています。
(主にわたしの負担が多いですが)
無理のない生活をできるように、工夫・対策を考えています。