あなたが体調を崩した時など、あなたのパートナーはどんな感じですか?
私の旦那ネスケは、ASD+ADHDと診断されています。
以前のネスケは、私が体調を崩して寝ていたとしても『寝ている』という事は分かっても『体調が悪い』と気づくことは、かなり少なかったと思います。
「え!? 見て分かんない? 具合悪いの!
私は具合悪いのっ!」
なんて、思っていました。
ネスケは発達障害の診断後だったけれど、察する事が出来ないネスケに対してイラッとしたというのが正直な所です。
・想像力の欠如
・察する事が困難
・相手の立場に立つことが苦手
これらの特性から、私が具合が悪いという状況の把握、ネスケ子の心配、どうすればいいか?などなど、ネスケに分かってもらう事が困難という事で、寂しくも、悲しくも、ムカつきなどを感じました。
私とネスケの様子を、少し書いてみたいと思います。
あ、現在では、私が体調を崩した時などのネスケの言動は、以前とは全く違っています。
伝わらない事・伝えなかった事
私ですね、まあまあ頻繁に体調を崩します。
なので、体調が悪い時のネスケとの出来事は多いです。
あまりよろしくないエピソードが多いですが(笑)
例えば、私が体調が悪く寝ているとするじゃないですか?
仕事から帰宅したネスケは、寝ている私の姿は分かりますが。
体調が悪い事までは『見ただけでは分からない』という事が多いような気がします。
ネスケ自身が体調を崩したり、風邪をひくという事がかなり少ない事も関係しているかと思います。
『共感する事が困難』という事や『気持ちという目には見えない事を想像する事が困難』という特性が関係していると思っています。
私の場合は帰宅してネスケが寝ている姿を見た瞬間に「具合悪いのかな?」と、頭に浮かぶ事がないのかな?って思います。
ネスケ子:『寝ている姿を見た時=体調が悪い?疲れている?』
ネスケ :『寝ている姿を見た時=寝ている』
と、なると私は思っています。
良くこんな話を目にしませんか?
他にも、奥さんからしたら「おいっ!」となるような言葉をかけたりする。というような話。
私とネスケの生活の中で、こんな事はなかった。と言いたいですが…。ありましたね。
こんなにストレートに「ご飯は?」とは言われてはいませんが、近い事はありました。
ほぼこんな感じと言ってもいいかな💦
この話を、現在のネスケと私の場合では。
『具合が悪い』という事と、『ご飯を作る事ができない』という状況をまず一番に伝えます。
伝えない事には、状況も伝わらないし、その状況の中での要望も伝える事ができません。
ネスケが診断される前と、診断されたばかりの頃のネスケに対して、私が思った事を正直に書いて良いならば…。
『え…。こんな事も言わないと分かってもらえないの?』でした。
こんな言い方は失礼だとは思います。
ですが、『こんな事も?』という事も分かって欲しいと思ってはいました。
分かってもらえない事で、不安にもなったし(私の事を大切ではないの?とか)、寂しくなったり、悲しくなることも多かったです。
(今でも時々寂しくなることはあります。)
今現在は、ネスケの経験から伝えなくても良い事も多くなっています。
体調が悪い時のネスケの様子を、いくつかに分けて書いてみます。
(大きく分けてみます。細かく書いたら書ききれない(笑))
妻が体調が悪い時①
ネスケの愛する妻が体調が悪いと伝えた時、かなりの高確率で次のように返ってきます。
それは…。
「俺も具合が悪い。」
これ多いです(笑)
『会話泥棒』関係ありですか?
良く分かりませんが、多いです。
妻が体調が悪い時②
先日、私は発熱したんです。
3日程、布団の中で生活をしていましたが、ネスケは1人で外食に行きました。
「私のご飯は…。」とも思いましたが、その日は私からネスケに「外食してきて。」と伝えたので良いんです。
私のご飯はどうしようかね…。って、思ったくらいです。
ここでね、「ネスケが買ってきてくれるだろう。」って思わなくなりました。
以前の私なら、思っていたかもしれない。
『私が体調悪くて寝ているのを知っているんだから、何か買ってきてくれるよね。』なんて思っていた事は沢山ある。
今は思わないし、買ってきて欲しいなら『買ってきて欲しい物』を伝える。
時には、何かを買ってきてくれることがあるので、その時は「おお!ラッキー!」くらいに思っています。
でもまあ、今でも薄っすら思う事がありますよ?
「全く私のご飯は気にならないのかな?」って。
妻が体調が悪い時③
「頼まれてない。」
「言われてない。」
この時ばかりではなく、色々な時にこの言葉を言われてきました(笑)
(今でも言われていますが(笑))
LINEを見る限り、ネスケも「ネスケ子の分も買ってくるよ!」と言っていない。
私も「私の分も買ってきて!」とは、言っていない。
うん、言っていません。
以前なら「え?普通は、私の分も買ってこない?」って、具合が悪い事も重なりイラッとしてギャーギャー言っていたと思います。
まあ、現在のネスケはちゃんとネスケから聞いてくれます。
「ネスケ子も食べる?」って言ってくれる。
(言わない時もある。)
私も、ネスケに伝えないと買ってきてくれない事を身をもって分かっているので、自分から買ってきて欲しい物を伝える。
妻が体調が悪い時④
まあ、こうやって「ご飯が作れないや。」と、伝えていない時に多い事があるんですが。
「具合が悪いや、ご飯どうする?」って言う伝え方をする時にある事です。
うん、ごめん。
「どうする?」って言ったもんね私。
これね、前は「作れるわけないじゃんっ!」って、イラッとして喧嘩になっていた。
(体調が悪くても喧嘩になる)
「どうする?」という曖昧な言い方では、伝わらないです。
この時の私の「どうする?」は、『なにか買ってくる?』みたいな感じで聞いているつもりなんですが、ネスケからすると「ご飯なににする?」くらいな感じなんですよね。
なので、今の私からすると「ごめん、言い方が間違えてた。」って感じです。
伝えたい事を『伝える』
私はネスケが発達障害という事を知っているので、私が伝え方を変えたらいいんですが。
これ、頭では分かっているけど、気持ちがついていかない事が多いです。
もっと言えば、『なんで私ばかり気をつけなきゃいけないのっ!』くらいに思っていた。
『ネスケは何も気をつけていないのに、なんで私が気をつけなきゃいけないの!』という感じでしたね。
なので、当然ですが喧嘩になる。
でも、『状況を把握する事が苦手』とか、『相手の立場に立つことが苦手』等々の特性から来るものという事も大分(身をもって)理解してきたので、伝えるようにはしています。
その少しの事を気をつけるだけで、喧嘩に発展する事も無く、気力・体力の無駄遣いをする事がない。
以前は、私が具合が悪くても家事をしているのに、全く気にも留めていないネスケに対してかなりイラッとしていました。
でもネスケからすると、目に見える事だけで理解しているらしい。
ネスケの目には『家事をしているネスケ子』が見えています。
私からすると『具合が悪いという事は知っているのに、手伝いもしないのかよ…。』なんですよね。
伝えたい事は、伝えないと伝わらない。
当たり前と言えば、当たり前の事なんですが…。
私の体調が悪い時もそうですが、言い合いになったりする時(ほぼ私がギャーギャー言っている事が多いけど)、ネスケが部屋から出ていく事もあります。
その時の事を、軽く解説するとこんな感じです。
軽くドラクエ風に説明しましたが(笑)
見にくいかもしれませんので、改めて各ネスケを説明すると。
●フリーズネスケの説明
以前の私は『具合が悪い』という「状況」と、その状況の中での「できないこと」を伝えているつもりですが、ついでに「要望」も伝えている上に、「普通無理だよね?」という言い方が、ネスケからすると責められているとも捉える事ができるような言葉もついています。
しかも、「要望」も曖昧(「何か」「何でも」)な言い方に、ネスケは「何かって?」「何でもって?」と、フリーズしてしまいます。
現在は、『具合が悪くてご飯が作れない』と伝えて、買ってきて欲しい物も具体的に伝えています。
●混乱ネスケの説明
次から次へと、ネスケに頼みごとを口頭で伝えている私です。
『話し言葉を捉える事が難しい』というコミュニケーションの障害から、音声での入力の処理が上手くできないと言われています。
なので、ネスケは混乱という名のパニックを起こす寸前となっている。
現在は、メモに書いてネスケに渡しています。
先日も寝込みましたが、ネスケにやっておいて欲しい事を書き出して渡しました。
『ネスケが寝るまでにしておいて欲しい。』とも書いておきます。(いつまでにという事を明確にしておく事と、急いではいないという事を伝える為)
何個も書かず、3つくらいに絞っています。
ネスケも「書いておいてくれると、忘れる事も少ないし、見ながらチェックも出来る。」と言っていました。
●逃げ出すネスケの説明
今はネスケがこうならないように(パニックからの怒りでその場から離れる事など)、伝え方を工夫するようになったので『逃げ出すネスケ』は現れませんが、以前は私の体調が悪いのに、ネスケが怒り始めて部屋から出て行ってしまう。という事がありました。
私からすると、体調が悪いのに怒られて、部屋から出て行った。と、寂しくも、大切にされていない気もしたりと、悲しくなったりしました。
大体はイラッとしていた。(ネスケの怒りに私も怒りですよ。)
今では、パニックから怒るという事があると分かっているので、そうならないようにギャーギャー言う事もなくなりました。
して欲しい事はメモにする、口頭で伝える時は1個ずつなどなど。
体調が悪い時に気遣ってくれないのは、寂しいし、悲しいし、ムカつきます(笑)
ですが、ネスケが「心配してくれない。」という訳でもなく、「私の事を気遣ってくれない。」という事でもなく、「悪意があるわけでもない。」という事を知る事ができてから、ネスケへの伝え方を工夫するようにして、寂しい、悲しいという気持ちは少なくなりました。
妻の様子に「気づく」事が出来なかったとか、「状況」が分からなかったから、「行動」できなかった。という事だと思います。
なので、ネスケが気づくような伝え方をするというのが、私の工夫でした。
書いてみると、大したことはしていませんでした(笑)
ただ、これだけで体調が悪い時の喧嘩が減ったので、安心して寝込むことができます。
ネスケも以前より気遣ってくれることが増えました。
その辺は、2人で生活してきた中での経験だと思っています。
(今日ネスケ本人が、そう言っていた。)
ネスケは料理が出来ないので、私が寝込んでいても何かを作るという事が出来ません。
私って、高熱が出ていても食事が出来ちゃうんですよね。
なので、お腹が空くんです。
けどネスケは作れない。
お腹は空くけど、さすがにお弁当は無理。(揚げ物が多いじゃないですか。)
しかし、ご飯を私が作る気力はない。
そんな時、ネスケがアルミ鍋のうどんを作ってくれます。
これは作ってくれる。
助かります。
うどんなので負担なく食べられる。
望みを言っていいならば、レパートリーを増やして欲しい…。(笑)
昨日までほぼ寝込んでいたので、布団の中でイラストを描き、この記事を書こうと思いました。
体調が悪い時って、身近にいるパートナーに気遣ってもらえるだけで元気になれる気もする。
だけど逆に、体調が悪い時にパートナーが気遣ってくれないというのは、とても寂しいし、大切にされていない気すらしてしまうし、気持ち的にも元気がなくなる。
(体調が悪いとネガティブになりやすい事もある。)
誰かの何かの参考になれば。と、思い書きました。
これから寒さも厳しい時期となりますが、体調には気をつけてくださいね。
私は、また今シーズン寝込む自信があります!
ネスケが気遣ってくれるといいな(笑)