※令和3年12月1日編集をしましたが、長くなってしまった為に前編・後編と分ける事にしました。
『カサンドラ症候群③』は、私が調べた対処法と、私のネスケへの対応を書きます。
その他、私の考え方が変わったきっかけと、ネスケが変わった理由などなど。
カサンドラ症候群の症状とは?
カサンドラ症候群の症状は
『身体的症状』と『精神的症状』とあります。
どのような症状があるか?
具体的には、次のような症状が起こると言われています。
●不眠症
●偏頭痛
●体重の増減
●自己評価の低下
●パニック障害
●抑うつ
●自律神経失調症
●無気力
などなど…。
カサンドラ症候群の原因とは?
カサンドラ症候群の原因ですが。
『コミュニケーションが上手く取れない事!』という事が、原因と言われています。
アスペルガー症候群の特性によるトラブルから『カサンドラ症候群』に、そのパートナーの方などがなるという事らしい。
ちなみに、アスペルガー症候群(ASD)と診断されていようと、診断をされていない方でも、特性を持っていると思われる方と接している場合、同様(カサンドラになる原因や、カサンドラと思われる状態)の状態が起きると言えます。
ネスケと私で言うなら、ネスケは論理的にコミュニケーションを取ろうとするけれど、私は共感性重視な感じでコミュニケーションを取ろうとする。
共感性重視というか、感情重視というか?
お互いのコミュニケーションの取り方が違う事からすれ違いが起きるわけですが、ネスケはそのすれ違いには気づいていない。
そんな所からも私に異変が起きてくるくらいの、ストレスが生じてきます。
会話の仕方や、会話への考え方などは男性と女性でまた違うと思うけれど、論理的よりも私は感情論!時には、論理的に会話をしようと思うけれど、その論理的な会話も通じない時がある。
なぜなら、自分の中の論理的会話なので(ネスケが)ちょっとずれたりする。
詳しく載っているサイトがあったので、リンクを貼らせていただきます。

ネスケは、ASDとADHDの診断がされていますが。
ASD(自閉症スペクトラム)の特性により、やはりコミュニケーションを上手く取る事が難しいです。
私の場合の話
私がネスケと生活する中で、日々(カサンドラの頃)思っていた事は
『私がもっと、伝わりやすい言い方をすれば…。』
などなど…。
なんて表現すればいいのか分からないけど、そんな感じだった。
伝わらないんですよね。
カサンドラ症候群になりやすい人の特徴
カサンドラ症候群と聞くと女性がなると思うかもしれませんが、必ずしも女性だけがなるというものではありません。
自閉スペクトラム症で言うならば男女比の差が激しく、男性は女性の4~5倍と言われている様なので、カサンドラ症候群が女性に多いのも分かります。
ただ、カサンドラ症候群と呼ばれる状態は、夫婦間だけではなく、職場の上司、部下(同僚)、友人、家族(親子や兄弟など)などにも起こると言われています。
(日常的に接する関係の方という事ですね。)
・真面目な人や几帳面な人
(完璧主義な傾向の方なども)
・面倒見が良い人
・ストレス(悩みなど)を抑え込むなど我慢強い人
・※共依存状態やアダルトチルドレンの傾向のある方
などなど…
真面目で几帳面な方の場合、発達障害の傾向がある方との生活は大変かと思います。
発達障害の特性を持つ方は、社会的ルール(一般的常識)ではなく、自分ルールを優先させてしまう所もある方が多く、他にも片づけられないというADHDの特性などによって共同生活に不満や、困り事が多いと思う。(私は多い。)
面倒見が良い方だと、「私が何とかしなければ!」と頑張り過ぎてしまっても、頑張りに対して返ってくるものがなく虚しくなったり。(私は虚しいし、切ない。)
そんな生活にストレスを感じていたり悩んでいても、周りの人にはその悩みを理解してもらえずストレス発散も出来ずに溜まっていく一方。(友達に分かってもらえず辛かった。)
カサンドラ症候群になりやすい傾向の方の中に、親や家族との共依存の傾向があったり、アダルトチルドレンの傾向があるというのは、私の読んだ本に書いてあったのですが。
幼少期の家族との関係に何らかしらの問題や、生きづらさを感じていた方が多かったようです。
そのせいで、無意識に家庭の中での(夫婦間など)自分の役割を担ってしまっているという事の様です。(この事に関して詳細は省かせていただきます。)
カサンドラ症候群の治療って?
調べてみると、症状によって違うようですが。
身体的症状・精神的症状があるならば、医師の診察やカウンセリングを受けた方がいいとあります。
症状によっては薬物療法がありますが(うつや、不安症状の緩和のため)、薬物療法はあくまでも対症療法です。
カサンドラ症候群や、アスペルガー症候群についての知識のある精神科(発達障害専門外来)、地域の発達障害支援センター、自助グループなどで、相談するのが良いともありました。
(こそこそ、あちこちで調べました)
実際ネスケが発達障害支援センターに通っていますが、いつも二人でカウンセリングを受けるようにしています。
第三者が入る事によって、二人の困りごとなどの相談もスムーズに進み、アドバイスなども受ける事ができます。
なにより、ネスケは第三者に言われると受け入れてくれることが多い。
(これは、これでムカつくけど)
私の不満もネスケに上手く伝えてもらう事ができるので、相談して私の不満も軽減される事になりました。
ただ、カウンセリングを受けたからといって必ずしもパートナーが変わるという訳ではないようです。
なぜならば、当事者である旦那さん(奥さん)本人が困り事を感じていない事がある。
無自覚という事ですね。
カウンセリングを当事者である方が受けたとしても、奥さん(旦那さんなど)の「困り事」に対して『なぜ困っているか分からない』という事や、『当事者が困っていない』という事がある。
発達障害の検査を受ける場合も、当事者に『困り事』がないと検査対象にならない事があるようです。
私の場合の話
そして、これは私の経験談ですが…。
第三者を交えてのカウンセリングは、私の場合は合わなかったと思います。
発達障害支援センターでのカウンセリング(相談)は心理士、ケースワーカーとネスケと私の4人で行われていましたが、ネスケの前で私の困り事や悩み事をちゃんと話すことが出来ず、したとしても私の困りごとなどに対して肯定も否定もしないので(どちらかというとネスケの事を肯定していたと私は捉えてしまう事が多かった。)、私はもやもやが溜まる一方だった。
私的にネスケを肯定するような発言を聞いたネスケが「ほらっ!(俺が正しい!)」という顔で私を見るのが、いちいちムカついた(笑)
現在はネスケの通院する病院で『家族カウンセリング』を受けていますが、これはネスケがカウンセリングを受けている心理士さんに私もカウンセリングを受ける事ができるので、私の困り事もネスケの困り事も聞き、私にとってもネスケにとっても適切なアドバイスを受ける事ができています。
別日に受けているのでお互い何を話しているかは分かりません。
このカウンセリングを受けるようになってから、私とネスケの生活はかなり良い方向へ行っていると思います。(喧嘩はかなり減った。)
本人が気づいていない方が多い
奥さん(旦那さんなど)が、カサンドラ症候群の症状があり困り事も感じ悩んでいたとしても、本人が困り事を感じていないというのは当たり前ですが「気づいていないから」ですよね。
『カサンドラかもしれない。』と、思っている方のパートナーの多くは診断されていない方(未受診)だそうです。
最近では、ネットやテレビなどにより『発達障害』に関しての情報が得られます。
その発達障害の特性(特徴)を目にして、「うちの旦那(奥さんなど)は、発達障害なのでは?」と思う方が多くなっている。
私のブログを見つけてくださった方も、そんな感じでこのブログにたどり着いた方が多いのでは?
けれど、発達障害の特性(特徴)を当事者であろう方が見たり、パートナーから言われても「自分が発達障害」とは思わない方も多い。
(全力で否定、もしくは怒る方がほとんどなのでは?)
「気づいていない」、「困り事を感じていない」場合は、自分に非があると思うより相手に非があると思う事の方がかなり多いと思います。
(気づいていないので、そもそも自分に非があるという事にも気づかない。)
余談ですが、ネスケの父は『ネスケと同じ特性を持っている』と、ネスケが通院する心理士さんから言われましたし(ネスケ父は、その事を知りません。)、私もネスケもそう思っています。
もちろん、診断はしていません。
そして、ネスケの特性からの困りごとをネスケの父に話しても…
ネスケの困り事である『特性』の部分の話をした時、ネスケ父が「自分もそうだ。」と言っているにも関わらず『自分もそうなのかも…。』とも思わないし、ここが一番びっくりしたんですが『ネスケと同じ事をしているけれど、俺は周りに迷惑をかけていないし困らせてもいない。』と言っていたんです。
しかも『俺は困っていない。なんでそれで困るんだ?』とも言っていました。
ネスケ父の場合は、70年近くそのままで過ごしてきたので今さら気づくこともないと思います。
積極奇異型か、尊大型だと思いますが、世代もあるけれど『発達障害』という言葉は誰も知らない頃。
しかも、亭主関白という言葉はある。
積極奇異型や、尊大型は亭主関白と思えるかな。と思う。


パートナーも無関心になっていく?
旦那さんがASDの特性を持つ方として、奥さんに対して日々『無関心』とも思える言動を取っていると、奥さんもまた無関心になっていくと思う。
これは、私が思う事だけど。
「心配してくれない。」
「話を聞いてくれない。」
「私の事を考えてくれない。」
「自分の頼み事は言うくせに、私のお願いは聞いてくれない。」
こんな日常に、寂しくて、悲しくて、傷ついて…。
そして、疲れちゃう。
そうするとね…。
「具合悪いけど、どうせ何もしてくれないよな。」
「話をしたいけど、聞いてくれないと傷つくからいいや。」
「悩んでいるけど、どうせ分かってくれないよな。」
「頼みたい事があるけど、どうせ断られるよな。」
ってなってくるんです。
だから、話をしないようになる。
話しかけなくなる。
だって、傷つくのが嫌だから。
自分を守る為に『話しかけない。(自分でどうにかしよう。)』ってなっていくんです。
話して傷つくなら、話しかけなければいい。
そうやって、話をしないようになっていっても結局は傷つくんです。
『なんで話をしていないのに、何ともないの?』ってね。
こんな話をネスケにしたら「意味が分からない。」とか「めんどくさいな。」とか言われてしまうかもしれない。
(この話はした事がない。)
接しない事が、お互いストレスを感じない事だとしても。
けれど、それもストレスになる。
ネスケは、嫌な思いをした記憶が強く残る特性を持っている。
なので、嫌な思いをした事などを拒否する傾向がある。
私との喧嘩もまた、嫌な思いをした記憶として残るので同じような事があると「これを言ったらまた怒られる。」などとなって、話をする事を避けたりする。
それと同じような事が私にも起こります。
『ネスケにこの前これを言ったら、断られて(怒られてなど)傷ついたから、もう言いたくないな…。』って感じになります。
ネスケと同じように『無関心』になるけれど、私は無関心になりきれません。
ネスケが体調が悪いなら看病なり、心配もします。
そんな時に、1人で外食に行ったり、自分の好きな事をしているという事ができないのです。
同じ家に夫婦として暮らしている…。
『ネスケがするなら私もしてやる!』という事もできずに、もやもやとしたりします。
同じことを経験すると気づく事の方が多いですが、そこまでできない。
ネスケにされて嫌だったことをネスケにすると(わざとした事があります。)、怒る怒る(笑)
自分がされた事には敏感なので、ネスケは怒るのですが「これはネスケがしている事なんだよ?」と伝えると、その場では怒るのですが少し経つと思う事があるようで、「ごめんね、俺がした事が分からなかった。」と言う時もありました。
(大喧嘩をする事を覚悟しないとできないです。)
カサンドラ症候群について②へ続く
『カサンドラ症候群について①』も多少長くなってしまいましたが。
きっと②も長くなるでしょう…。
『カサンドラ症候群について②』は、ネスケとの生活の中どのような部分で私の状態が悪くなっていったか?などを書いていこうと思います。
当時の私と、現在の私がどのように変わったか?などなど…。
きっと書ききれないし、現在進行形で問題は起こっている。
あ、少し書くならば『発達障害』という事が分かれば、何かが変わると思っていた。
ネスケ自身が『俺は発達障害』という事を自覚すれば、ネスケが変わると思っていた。
結果は、診断されても、診断されなくても、ネスケは変わらなかった。
診断されてからも変わらず、喧嘩も多く私の困り事は続いていました。
良く『旦那は発達障害だと思うから検査を受けてほしい。』という事を目にしますが、診断されて変わるというものではないのだと身をもって私は感じました。
もしくは、診断された後にネスケが二次障害を起こしたんですが、私は余計に自分を責めていました。
『私が検査を勧めるような事をしなければ、ネスケはこんなに苦しまなかったんじゃないか…。』
この思いも、私が自分自身を苦しめる事になりました。
診断されても変わらないのに、検査になんの意味があったんだろう…?なんてことも思った時もあります。
今では、ネスケも私も『検査をして良かった。』と思えるようになっていますが、検査を受けた事で苦しい思いをネスケも私もしたという事も事実です。
それでは『カサンドラ症候群②』に続きます。
『カサンドラ症候群③』は、私が調べた対処法と、私のネスケへの対応を書きます。
その他、私の考え方が変わったきっかけと、ネスケが変わった理由などなど。
ネスケの状態を知っている心理士さんに、私から見たネスケの様子や、私の困りごと、どう接したらいいか?など、相談をすることが出来てアドバイスなども貰える。
私の困り事を心理士さんからネスケに上手く伝えてもらえる。
私のストレスも減り、ネスケへの接し方も変わってきたように感じます。
ついでに、ネスケもカウンセリングを受けるようになってから『気づき』があり、変化してきました。
(令和3年12月現在)