黒か白かの二択の旦那

融通が利かない旦那 ASDの話
私は専門家ではありません。
ネスケの場合と私が調べた事を、私なりにまとめて書いています。
参考程度にお読みください。

※令和4年1月に加筆・編集しています。

うちの旦那のネスケは、発達障害(ASDとADHD)と診断されています。
検査を受けたのが29歳(ギリギリ29歳)、ちゃんと診断されたのが30歳の時です。

 

検査を受ける前から、「?」と思う事が多く。
あまりにも堂々と、 「ネスケ子は、何を言っているんだ?」 という返しが続いていたので、これは『私がおかしい?』、『私の考え方が変?』 となっていました。
旦那と会話が成り立たず、一時期は問題が起こった場合の原因は自分だと思い、私自身を責めてしまうという状態になる事もありました。

 

『話が通じないのは、私の伝え方が悪いから』
『ここまで通じないのは、私の考え方が間違っているから』
 

今回の記事では「あいまいな表現が伝わらない。」など、黒か白の二択しかない旦那の話を書いてみます。

黒か白かの二択しかないというのは、ASD(自閉スペクトラム症)の特性からくるようですが、他にも『認知のゆがみ』からくるようです。

 

今回は、ASDの特徴で『あいまいな表現が伝わらない』という事を、ASDの特徴を絡めたエピソードなんかを書いてみたいと思います。ネスケの場合として書いてみます。
 
 
 
 
 
 

 

黒か白かの二択 グレーはない

黒か白の二択 発達障害の旦那
ネスケは、『やるか、やらないか』しかありません。
(これだけ聞くとカッコいいけどね。)
 
何かをする時や何かを決める時などは、大まかな予定を決めていたとしても状況に応じて決める。というのが、一般的な行動だと思うんですが。
(私は適当人間なので、なあなあで決めますが)
 
ネスケの場合は、先に決めておいて欲しい人。
例えば『やらない』と、伝えておいたとする。
けれど、状況が変わり『やらなければならなくなった』時、ネスケは高確率で怒る。
『やらないって言っただろっ!』などと、怒りまくります。
 
はい、言いました。
けれど、やらなければならくなりました。
 
こんな時、とてもめんどくさい。
やらないと決めた事に「どうしてやらなければならないか。」という説明と説得をしなければならないけれど、説明や説得をしたところですぐに変わるわけでもない。
 
ネスケ曰く「やらないと決めた事を「やる」という気持ちにどうしてもできない。」願わくば『最初に決めたとおり』にやらない方向へともっていこうとする。

 

黒か白かで、グレーはない。
 
物事には、『黒か白かの二択しかない』というネスケの思考。
 
調べてみると、これには『強いこだわり』が関わってくるようなのですが。
他にも、認知のゆがみからの思考がある。
 
 
 
 

認知のゆがみからの思考

全か無かの思考
発達障害の特性を持つ方は、認知にゆがみが生じやすいらしい。
認知のゆがみは主に10パターンありますが、その1つに『全か無かの思考(白黒思考)』というものがあります。
 
そのままの意味なんですが、グレーがないんです。
そして、全か無かの思考(白黒思考)は「完璧主義」とも言えるそうです。
『100%でなければ意味がない。』と、思ってしまう(思い込んでしまう)。
 
ハッキリ決めないと嫌。
決めた事が変わるのが嫌というのもあります。
グレーにして、黒にも白にもしたい私と違うので、二人で何かをする時に困ります。
 
https://www.nesuke.org/%e8%aa%8d%e7%9f%a5%e3%81%ae%e3%82%86%e3%81%8c%e3%81%bf%ef%bc%9f%e3%80%80%ef%bd%9e%e6%97%a6%e9%82%a3%e3%81%a8%e7%a7%81%e3%81%ae%e5%a0%b4%e5%90%88%ef%bd%9e/#toc4
 
 
 
 

 

どんな所が『融通が利かない』となるのか?

臨機応変という事が苦手なので、決めた事を変えるといった事ができずに「融通が利かない」という印象を与えてしまう。

ただ、決めた事を曲げずにその通りに行動するので『真面目な人』と受け取られる事も多いと思います。

他にも「強いこだわり(固執性)」という特徴があり、自分が決めた事に対して変化する状況に対応できないといった所から『融通が利かない』となるようです。

そして、ASDの特徴で『新しい状況が苦手』というものがあります。
これは「変わるもの」に対して「想像ができない」という「不安」から来るものです。

ネスケと接していて、「状況を想像できない」という事を強く感じる事があります。

「いつもと同じ」という事に強い安心感があり、「新しい事」事への強い不安感。

ネスケを見ていると、良かったことより悪かった事の方が強く頭に(心に)残るといった傾向があるので、この不安感も相当大きく感じると私は思っています。

急な変更への切り替えができずに、プチパニックを起こすなんてこともあり…。

予想外の事が起きると「どうしよう」、「どうすれば?」と焦り始めてしまい、落ち着いて考えたらわかる事も考えられなくなります。

本人としては、結構辛いと思います。

ここに自己肯定感の低さも加わり「なんで俺はできないんだ…。」という、ネガティブな思考から自分を責めるなんてことも。

このような状態にネスケがなった時、私はネスケを励ましたいのですが私が何を言っても受け入れてくれないのでとても困ってしまいます。

最近は、ポジティブ思考になるように頑張っているようですが、長い間ネガティブ思考だったので、変えるのはかなり大変だとは思います。

ですが私は応援しています。(温かい目で見守り中)

 

「いつもと違う」という変化に対して『強い不安を感じてしまう』
「いつもと同じ」という事にこだわるのは、強い不安を感じるので「いつもと同じ」という事を変えたくない。
環境が変わるなどの変化に対して『どうしていいか分からない。』という不安を感じて、その強い不安からのパニックを起こす事がある。
ネスケの場合は、強い不安からのパニックを起こすと『怒り』が出てきます。
(予想外の事が起こった時も同じです。)

 

 

 

 

 

「固執性」などについて

「強いこだわり(固執性)」ですが、ASDの特性からくるもののようです。

そして、ASDには『同じことをやりつづけることに安心できる』という限定された反復的な様式という特性がある。

一般的な「こだわり」というのは物に対してのこだわりですが、ASDの特性での「こだわり」とは、思考の切り替えや視点を変えるなどの『切り替え』ができないという『こだわり(固執性)』です。

同じことをつづけることは=安心
変化することや新しい事をする事は=不安

不安を感じる事へは「拒否感」や「抵抗感」を感じる為に、「やりたがらない」、「受け入れない」などとなり、これが臨機応変に行動できないとなります。
なので、融通がきかないと思われたりします。

不安を強く感じる時などは、パニックを起こす場合もあります。

ネスケは、新しい事をするときや予想外の事などが起こると、大小関係なくパニックを起こしています。

 

 

 

 

本人に聞いてみた「融通の利かないところ」とは

ネスケが、このブログを書いている私の隣に並んでPC作業をしているので、本人が思う「融通の利かない」とは、どんな所なのか聞いてみました。

 

本人談

・ネスケに『ねぇ、ネスケが思う「融通の利かない」っていうのは、どんな感じなの?と聞いてみた。

 

『自分が「こうだ!」と、思ったら形が違って通れないという所も、その形で通ろうとする。

他の人は会話とか状況をみて「形が違うから、通れる形にして通ろう」って形を変えて通っていくけど、俺は通れないってなっても、形を変えて通るって思えない。

特に、喧嘩の時はそれが強く出ちゃう。』

 

と、コップを持ちながら説明してくれました。

(もっと分かりにくい言い方をしていましたが、分かりやすく変えてと言われたので、ネスケの例え方を残しながら書きました)

実際、ネスケの考え方だと「無理だよ?」となっても、頑固に考えを変えず押し通そうとする時があります。(大体いつもそうです。)
 
今ネスケに話を聞いて「なるほど…。」って思いました。
聞いてみるもんですね。
 
 
 
 
 

まとめ

ネスケが通院する病院で、私は家族カウンセリングを受けています。
その心理士さんから、良く聞く言葉『認知の歪み』

認知の歪みは10パターンに分かれているのですが、そのうちの1つに『全か無かの思考というものがあります。

これが、黒か白かです。
黒か白しかないけれど、この部分が完璧主義へと繋がるみたいです。

ちなみにネスケは、途中からやるという事が苦手です。
最初から最後までやらないと分からなくなるそうなんですが、作業の途中からやり始めると「やった。」という事にならないらしいです。

例えば、私が途中まで作業をする。
ネスケと作業を交代して、作業が終わったとしても『これは俺がやったのではない。ネスケ子がやった。』となります。

1~10まで自分でやらない『ネスケがやった。』という事にはならないそうです。

認知の歪みについては詳しく書いた記事があるので、覗いてみてください。

 

 

 

こんな感じにネスケの場合として書いてみましたが、あなたのパートナーはどんな感じでしょうか?

 

Twitter、アメブロ、そしてプロフィールの所にLINEも載っているので、もし機会があればこの記事を読んでくださった方の体験談なんかもお待ちしております。